彼女と知り合ったのは2011年、東日本大震災の数日前でした。

僕の高校時代の部活の後輩の彼女からの紹介でした。まあ、その女性はその時点ではもう後輩の元彼女だったらしいのですが・・・

高校の後輩と後輩の元彼女、そして5年後に乳がんの告知を受けることになる今の僕の彼女と4人で、東京の北の玄関口と言われる某駅のお好み焼き屋で飲み会をしました。

今考えると、あのお好み焼き屋は良くなかった・・・

いつもその後輩と二人で使っていた店でした。男二人で行く分には、まあ安くていい店でした。でも、あの小汚い店に女性二人をお連れしたのは、今考えるとよろしくなかった・・・

後輩と後輩の元彼女は店について文句を言える立場ではなかったし、それに、どこでもよかったはずです。気を利かせなければいけなかったのは僕でした。

まあ、後に彼女に「あの時の店はどう思った?初対面で小汚い店に連れてっちゃったけど」と聞いてみたところ、「よくお覚えてない」という返事だったんで、最悪な印象ではなかったようなのですが・・・

 

当時、僕は太っていました・・・

今から比べると、10㎏~15㎏くらい太ってました。当時の僕の印象を彼女は「クッキングパパみたいだった」と言っています。

そして当時彼女には彼氏がいました・・・

 

こ、これはどうなんでしょう。僕は後輩とある趣味の話をよくしていました。その趣味について、彼女にも後輩の元彼女から聞き及んで、その話に加わりたかったらしく、その飲み会を開いた次第でした。

彼女はその4人の飲み会に来ることは、当時の彼氏に断ってきたと言っています。そして、彼女から見ると友人の元彼氏のさらに友人(僕)がクッキングパパだったことは一応知っていたようです。

まあ、その飲み会で恋愛的な何かは起きないと思っていたのでしょう。た、多分そういうことですよね・・・

 

2時間の飲み放題つきのお好み焼き食べ放題コースだったのですが、彼女と僕はまったく飲みませんでした。

彼女は元からお酒はほぼ飲めないです。僕は車だったので飲めませんでした。

でも、趣味の話はとても盛り上がりました。僕にとっての彼女の印象は、とてもしゃべりやすい人だという感じでした。

後輩とその元彼女もとても楽しそうでしたので、またこのメンバーで飲み会をやろうよと盛り上がっていました。ですが、その数日後に東日本大震災が起きて、東京でもいろいろ影響があり、二回目以降の飲み会の話は立ち消えてしまいました。

次に彼女と僕があったのは、あの日から2年以上経ってからです。

彼女はあの日以降、当時の彼氏といろいろあって別れました。

 

その時にその4人でメールアドレスを交換したので、何回か彼女は僕たちにメールをくれました。彼女が実家に帰る時に新幹線から見える富士山を撮った写真などを送ってくれました。

僕の方は・・・

当時、原発事故により関東でも食品の放射能汚染が心配されました。そこで、当時の僕はいろいろ調べて、放射能汚染が特に危険な食品リストを作成しました。そしてそれを、後輩と後輩の元彼女には送ったのですが・・・

彼女には送りませんでした。一度会っただけの人に、そこまでやるのは少し引かれてしまうかもしれないと思って、あえて送りませんでした。

原発事故直後は、放射能の影響は全く未知でした。あまり情報がありませんでした。

そのような状態で、この食品を食べるのは危険だ、あの食品も食べない方がいい、などという回覧メールを送るのは、余程仲が良い間柄でしかやらない方が無難だと思いました。

ですが、このメールを当時彼女に送らなかったことを、今でもたまに彼女に怒られます。

 

 

最後までお読み頂きありがとうございます
よろしければ応援クリックお願い致します




にほんブログ村

ここ数回はブログを書くのが辛かったです。

ブログの内容は僕にとって重要なことだったので、何を書くのかを迷うことはなかったです。内容的には辛くはなかったです。

しかし、それらの内容の伝え方について迷いました。

多くの人に、少なくても聞くだけは聞いて欲しい内容でしたが、聞いて欲しくあると同時に、これを読んだ人の気を悪くしてしまう可能性を強く感じていました。

多くの人が行っている治療法にケチをつけることになってしまうかもしれませんでした。それには覚悟が必要です。

しかし、ただ「ケチをつける」というようにはならない情報の伝え方(ブログの書き方)ができる可能性もあるかも、という思いもありました。

正しく伝えることによって、情報は相手の有益なものになります。逆に、伝え方によっては相手とのいさかいの原因にもなりえます。

このことは、彼女と僕の今までの関係性の中で、嫌というほど実践的に経験してきた事実です。か、完璧なエビデンスがあります・・・

 

そういったことを思いつつ、慎重に、標準治療とは少し見方の違ったことを書いてみたした。いかがだったでしょうか?

大人の事情をなるべく遠回し書きつつ、それを意識せずとも読めるように書いてみました。なので、書きながら変な疲れ方をしてしまいましたが・・・

 

今回のブログの題名の「タモキシフェンと最新治療」というのは、僕がこれからこのブログで書いて行きたいテーマです。

おそらく、どちらのテーマも大人の事情がからむ割合の少ないもののはずです。

タモキシフェンは乳がんのホルモン療法の代表的な薬で、その効果やエビデンスは疑いようがないです。

ジェネリックも多数出ているので、この意味でも大人の事情が少ない薬であることは間違いないです。

タモキシフェンについては、僕は知り得たことをすべて何も考えずに書けばいいですし、ほとんどの医師も大人の事情なしに医学的な事実を教えてくれるはずです。

 

最新の乳がんの治療法を調べて、それについてあれこれ考えてみるのも面白そうです。

将来実現するかもしれない治療法についてならば、素人目線で好きなことを言っても許されるはずです。

(まあ、僕はいつもこのブログで好きなことを言わせてもらっているのですが。)

そして、乳がん患者の家族や近しい人間にとっては、その想像は心がおどるに違いないはずです。

僕などは、乳がんについて良い事情を見つけるたびに彼女に報告して、彼女本人より心がおどりまくっていることが多いです。

予想外に彼女の心がおどってくれなかった時には、なんとか一人心おどり状態をキープしつつ勢いにまかせて、このブログで内容を報告しようと思います。

このブログが変なテンションの時は、一人おどり状態だということになります・・・

さ、察して下さると助かります・・・

 

 

最後までお読み頂きありがとうございます
よろしければ応援クリックお願い致します




にほんブログ村

今後もし彼女に転移再発が出るのならば、今すでに彼女のがん細胞は他の臓器に転移しています。

このことは、医学的には常識のようです。

乳がんが局所の(乳房の)治療後に転移再発が発見されるのは、すでに転移していた発見できないくらい小さながん細胞のしこりが、後に大きくなって発見されたものです。

乳がんのしこりは1cmになるまでに10年以上かかると言われています。それは乳房の中での話ですが、他の臓器に転移した後のがん細胞の成長速度も大きくは変わらないらしいです。

なので、乳がんの転移が他の臓器で発見された場合、そのがん細胞は発見されるかなり前からすでに転移していたと考えられます。

原発の乳房の乳がんにしろ、転移先の腫瘍にしろ、それが発見されるのは、それが最初にでき始めてから10年以上経ってからだということなのです。

 

人間の視点から見ると(特に医師ではなく患者本人から見ると)、原発の乳房の乳がんが大きく成長してしまったが故に、他の臓器へ転移してしまったように見えます。

しかし、人間が乳がんのしこりに気付けるのは、今の技術だとせいぜい5mmくらいからです。しこりがそこまで成長するには、やはり長い時間が経っていて、その長い時間のうちにすでに転移してしまっている場合が多いようなのです。

このことは、局所再発で生存率が変わらないこととあわせて、医師が積極的に説明はしないけれど、患者が乳がんの治療方針を決めるために知っておくべき最重要な事実の一つだと思います。

 

局所再発の有無で生存率が変わらないことと、転移再発した場合のがん細胞は手術をする遥か以前にすでに転移していたこと。この二つはお互いに整合性があります。

手術する以前にすでに転移してしまっている。だけど、その転移したがん細胞が形成するしこりは微小なので発見できない。転移再発するかどうかは、そこに微小のがん細胞のしこりがすでにあるかないかで決まる。

時系列で見ると、局所再発するしないの遥か以前に、すでに転移するしないが決まっているのです。よって、局所再発するしないにまったく関わらず、転移再発するしないが決まるのです。

だから温存手術と全摘手術の生存率は変わらない。だから温存手術という術式が成立する。

 

一応、僕も慎重に情報を精査しているつもりです。そして、このことは、現在のほぼ全ての医者が同意するエビデンスのあることようなのです。

 

これらのことが正しいとなると、医者は患者にする説明方法をいくつか変えなくてはならなくなるかもしれません。

まず、一番重要だと思われることは、医師は患者に対して局所再発と転移再発をこれでもかというくらいはっきり分けて、別物だと説明しなければならない。

転移再発はむしろ「再発」という言葉を使ってはいけない。そこにあったがん細胞のしこりが大きくなって発見できただけなのだからです。局所再発は本物の「再発」です。

はっきり分けないから、局所再発と転移再発が同じような感じに受け取られてしまう。そして二つの混同から治療方針が不鮮明になってしまう。

局所再発と転移再発は危険度が全く違います。治療に対する方針だって変えて当然だと思います。

 

また、彼女は無治療の場合、「20%~25%くらいで転移再発する」と予想されています。上記の理屈でいくと、この説明は「20%~25%の確率ですでに転移している」とするべきです。その確認ができないだけです。

この二つの説明の仕方は大きく違います。ですが、医学的にそれに対して講じる手段は同じものにならざるを得ません。なので医師が勧める治療法は変わりません。

医師が勧める治療法が同じであったとしても、なぜその治療をするべきなのかの説明次第で、患者は治療を受けたくなったり受けたくなくなったりするはずです。

「20%~25%の確率ですでに転移している」のならば、逆に「75%~80%の確率で現在は他の臓器にがん細胞はない」と言えます。がん細胞のない臓器に向かって治療を施すのですから、それは丸損どころか、副作用の分の健康被害を受けることになります。

このような説明を受けた患者は、多少なりとも治療意欲が後退するのではないでしょうか。

 

僕はブログで過剰治療という言葉を使うくらい、病院での治療は最低限にした方がいいと思っている人間です。ですが、それを人に押し付けるつもりはありません。

ただ、医師は患者に対して科学的、医学的になるべく正しく説明するべきなんじゃないかな~、と思う次第です。

 

 

最後までお読み頂きありがとうございます
よろしければ応援クリックお願い致します




にほんブログ村

PAGE TOP