セカンドオピニオン2
セカンドオピニオンに行ってきました。
僕は聞きたいことを箇条書きにして先生に渡し、その先生は一つ一つに答えてくれました。
有意義なセカンドオピニオンでした。
彼女も親身になって(?)聞いていました。彼女が自分自身のがんの治療法について真面目に考えていないという僕の心配は無用のようです。
僕は病気のことと引っ越しのことを同等に扱う彼女を見て、病気のことを軽視しているように感じていました。
ですが、そういうことではなかったようです。彼女の中ではどちらも重要なこと、だったわけです。
病気のことと引っ越しのことは彼女にとって比べられない。比べることのできないことを僕が比べて優先事項を彼女に押し付けていたことを反省します。
それで、僕にとっては一生で一番重要な日になるかもしれないセカンドオピニオンの内容はどうだったかと言うと・・・
取りあえず、具体的なこと言うか、医学的なことと言うか、詳しいことは、次回以降に、慎重かつ丁寧にまとめて書いて行きたいと思います。
ざっと簡単にまとめてしまうような内容ではないです。
慎重に言葉を選ばないと、多くの読んでくれている方に誤解を与えてしまうかもしれないですし、多くの方を嫌な気持ちにさせてしまうかもしれない内容なのです。
僕と彼女が今日受けてきたセカンドオピニオンは、某有名がん放置治療の先生のところのものだったのです。
僕は彼女が手術を受けた某有名がん専門の大病院をボロクソにこのブログで書きました。
いまさら、何を言葉を選んでためらう必要があるのかという話なのですが・・・
今まで僕が批判してきた抗がん剤についてことは、あくまで標準治療内の話でもおかしいと言えることだったのです。
ですが、今日受けてきたセカンドオピニオンの内容は、標準治療の外の話です。
これから彼女が選択する治療法も、そして僕がこれからそれについて書くブログの内容も、慎重にならざるを得ません。どうかご理解下さい。
例えば、標準治療ならば、乳がんは必ず手術をします。
しかし、乳がん患者の中には、「乳房には絶対にメスを入れたくない」という人も少なからずいます。
手術をしない決断をした乳がんの患者が、ブログで「やはり手術をしなくてよかった。自分の乳房にメスが入るなんて考えられない。手術をするくらいならば乳がんで死んだ方がまし。」というようなことを書いていると、実際に苦渋の選択として手術を受けた乳がんの患者は、それを読んでどう感じるでしょうか?
ここまで露骨に感情的なことを書かなかったとしても、現実的な「手術をしない治療法のメリット」を書いているだけで、実際に手術を受けた乳がんの患者は、いろいろ思うところが出てきてしまったりするのではないでしょうか。
なので、絶対に慎重に書かなければならないところなのです。
僕と彼女は標準治療範囲外のことも視野に入れて治療法を考えています。今日のセカンドオピニオンを受けて、ほぼ大筋の考え方が決まりました。
近い内に治療方針を決めます。そして僕と彼女がその治療方針をとった根拠と、彼女の心情的なことをこのブログに書くつもりです。慎重にですが明確に書いて行きたいです。
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ディスカッション
コメント一覧
こんにちは。ホスピスで勤務歴のある医師です。
合理的・理性的考えのブログ主様からすると、御本人の言動、
行動は時に理解出来ないことがあると思いますが、多くの経験から
患者さんご本人の考え決める力を信じ、気持ちを受け止めるだけ
に徹した方が良い…というより、それしかないと思います。
多くの乳がんの患者さんは周囲が思っているよりも多くを考え
理性的に判断しています。決して現実逃避でも合理的判断が出来なく
なっている訳でもないと思います。
くり返しますが、ブログ主さんの仕事は彼女さんを「正解」に導く
ことではなく、想いを受け止め寄り添うことだと思います。きっと、
彼女さんもその方がずっと、居心地が良いと感じ嬉しく思って下さる
のではないでしょうか?
コメントをいただきありがとうございます。
医師の方からコメントをいただけたことに驚いています。
ご指摘いただいたように、彼女の治療について合理的な答えを探そうとしているのは僕の方です。
合理的な答えがないと安心できないのは、彼女自身ではなく僕の方であることを自覚しているつもりです。
彼女は乳がんに対し悠然と構え大らかに振舞っています。僕は乳がんに振り回され、右往左往しています。
信じがたいことかもしれませんが、そういう僕の器の小さい部分を彼女は受け入れてくれています。
ブログに治療記録を残すことを了解してくれたことも、そういう部分が大きいです。
ですが今考え直してみると、受け入れてくれていると言っても程度の問題ですよね・・・
常に立ち止まりって二人の関係を確認しつつ、治療法を話し合って行こうと思います。