病理検査結果を受けて3

情報まとめ病理検査, 抗がん剤治療

昨日は僕にとって重大な日でした。そして、忙しさもあって、昨日と今日はブログを書き殴ってしまっている感があります。

紅茶でも飲みながら、補足する文章を書いて行こうと思います。今日はコーヒーはもういいです・・・

 

前回のブログで、僕が「納得がいかない」を連呼していた理由は、病院の治療方針の説明の方法がおかしかったからです。

あくまでも、説明の方法に納得いかなかっただけで、病院の勧める治療方針自体には怒りを覚えるようなことはないです。

彼女の乳がんは初期のルミナール型で、果たして抗がん剤をやる必要があるのか?と病院の治療方針には疑問を持ちましたが、それは疑問という程度です。

病院の方針に対して、彼女(と僕)の考え方が違っただけです。

違うだけならば、主治医と話し合ってもいいですし、セカンドオピニオンを受けてもいいです。それだけです。

 

僕が納得できなかったことは、医師が病院の方針に彼女と僕が同意するように、上手く丸め込もうとしてきたことです。非常に巧妙でした。

また「丸め込む」という言い方を、別の角度から表現すると、「責任をのがれながら、病院の方針に従わせよう」としてきたとも言えます。

この「責任のがれ」感を強く感じて、納得できなかったのです。

はっきりと「どちらの治療法を取るのかは微妙なところなので判断不能です」と言って、「最終的な治療の選択はあなたがして下さい」と言って欲しかったです。

医師が治療方法の選択の主体を曖昧にし、曖昧にしたまま、病院が意図する治療方法に言葉巧みに誘導しようとしてきました。

 

具体的にこうなりました。

 

〇病院は抗がん剤治療をする方針だった。

〇でも、彼女の乳がんは初期で、抗がん剤を使うには微妙なレベルだった。(僕が集めた情報からすると、ほぼ必要のないレベルだった。)

〇微妙なレベル(もしくはほぼ必要のないレベル)で「病院としては抗がん剤治療をお勧めします」とは、はっきりと言いたくなかった。

〇さりとて、「抗がん剤は必要ない」とも病院としては言いたくなかった。

〇その結果、病院・医師としては抗がん剤治療を勧めるとは口が裂けても言わないのに、抗がん剤治療の有効性を示唆する説明が延々と続いた。

 

こんな感じです。

 

まあ、仕方ないことなんですよね・・・

病院側としては、「あの病院はなんでもかんでも抗がん剤を使わせる病院だ!」などと噂がたって欲しくないでしょう。

ですが、抗がん剤を使わずに再発したら「あの病院が抗がん剤は使わなくていいと言ったから使わなかった。そうしたら乳がんが再発した!」などとも噂をたてたくないはずです。

どちらに転んでも、抗がん剤に関しては難しい選択になりますから、医師が言葉を選ばざるを得ないところなのは、僕も承知していたつもりでした。

ですが、「言葉を選ぶ」こともやり過ぎると、それは詐欺的になりますよ・・・

 

抗がん剤の説明には時間がたっぷりかけられました。

彼女と僕は終始「だから、やった方がいいのか?やらない方がいいのか?どっちなの?」と思いながら聞いていました。

「抗がん剤には副作用があります。なので病院としては無理には勧めません。あなたの乳がんは軽いので、抗がん剤を使わなくても治るかもしれません。あくまで確率の問題です。ただ、抗がん剤を使うと治りが良くなると言われています。これも確率の問題です。あなたのような場合、使うか使わないか微妙なところなので、他の先生たちと話し合ってみました。他の先生たちも、使うか使わないかは微妙なところだと言っていましたが、使ったら治りが良くなる可能性があるかもしれないと言っていました。病院として無理にお勧めするわけではありませんが、そういった話し合いでは、使った方が治りがよくなる可能性があるという意見がいくつか出ました。こういった訳で、私から言えることは、抗がん剤を使ったら治りが良くなる可能性があるということです。あくまでも可能性の問題です。」

 

誇張ではなく、このような説明が延々続きました。そして、その最中にチョロっと

「抗がん剤で20%~30%くらい、再発を減らすことができると言われています」

と言いました。

意味が分かりません。

20%~30%も再発を減らすことができる素晴らしい薬を、はっきりとお勧めすらしてもらえないんですか?

そこまで効果が高い薬ならば、どれだけ過酷な副作用があろうとも、やる価値があるはずです。

この数字は完全に嘘です。

だから、最後に「と、言われています」と付けたわけです。いや、完全には嘘だとは言えないかもしれません。嘘ではなくトリックです。

 

何をどれだけ説明されたか、細かい内容は覚えていなくても、彼女は、抗がん剤についてのこの20%~30%という数字をはっきりと覚えていました。

そして、やりたくない抗がん剤を、彼女はやらなければいけないような気持ちになってしまっていました。

 

最後までお読み頂きありがとうございます
よろしければ応援クリックお願い致します




にほんブログ村

PAGE TOP