乳がんブログを男の僕が書いていたのですが
僕は彼女の乳がんが昨年の10月に発覚してから、乳がんについての情報を集め始めました。
本を読んだり医者に聞いたりもしましたが、ネットでの情報収集がメインになりました。
乳がんについていろいろ検索をして読み進めて行きました。
読んだものは医療機関がまとめている情報も多かったですし、実際の乳がん患者さんが書いたブログも多かったです。
権威的なものから主観的・感情的なものまで、あらゆる角度から書かれた乳がんの情報を得られました。
いろいろな発信源からの情報は、それぞれ重要に感じました。検索をしては、結果を彼女に話ました。
それを繰り返すうちに、自分もネット上に彼女の乳がんの治療の過程を残しておけば、誰かが読んで参考にするのではないかと思い、ブログを書いてみることにしました。
以前からネット上に自分でサイトを作ってみたいと思っていたので、モチベーションがとても高いレベルで維持できました。
まず、少しでも彼女の乳がんの治療に有効な情報を得るために検索することは必至でした。そしてウェブサイトを作り、少しずつ読みやすいように改良を加えることは楽しかったです。さらに、そこに書き込む内容を多くの人に読んでもらえたので、嬉しくなりどんどん書き続けていきました。
なんというか、人は自分にとって価値があると思うことが重なると、大きな充実感を得ることができるんだと思います。
彼女のために乳がんの情報を集めることも、ウェブサイトを作ることも、多くの人に自分の文章を読んでもらえることも、僕にとって本当に充実したことでした。
なので、このブログを書くことは、僕には今までに経験したことがないくらい価値のあることになりました。
毎日文章を書き続けた経験は、僕にありませんでした。ましてや、それを多くの人に読んでもらうなど、想像できないことでした。
ただ、男の僕が乳がんのブログを延々と書き続けていくのも、少し無理がありますよね・・
彼女が術後のホルモン療法を始めた辺りの時期から、ブログの更新ペースを落とすかどうかを考えていました。
やはりというか何というか、彼女の治療が一段落してからは、少し安心して、乳がんについての情報を集めるための時間も減らしています。
小林麻央さんのことについては、衝撃が大きかったので、かなり調べましたが。
そういった訳で、昨日と一昨日は更新をしませんでした。実は三日前の分はその前日に予約投稿しておいたので、僕からみると、三日間このブログを書かなかったことになります。
三日間このブログを書かなかったところ、三日目の昨日の夜は頭がおかしくなりそうな思いになりました。
そのくらい、このブログを書くことは僕にとって充実感があることだったと、改めて自分自身で感じました。
毎日とても強い充実感を得られていたことが、すっぽりと無くなった状態になったわけです。
以前、彼女と喧嘩をした時にやはりブログを更新しなかったことがありました。(「ブログを書かないことで」)
その時も昨日と同じ精神状態になったのですが、昨日の方がもっと強く充実感を失った感じになりました。
あれからさらにいろいろあって、このブログに対する僕の思い入れが増していたのかもしれません。
来訪者のカウンターを見ると、このブログを毎日読んで下っていた人がいるはずで、その人達を裏切ってしまうのではないか、と心が苦しくなりました。
できるならば、彼女の乳がんに起きるどんなことでも全てこのブログで報告していきたいですし、僕が知りえた乳がんの情報を全てこのブログにまとめていきたいです。
ですが、それをしたとしても、乳がんについてのブログを男の僕が毎日更新し続けるのは、適当ではないのかもしれません。
というか、適当でないかもしれないそれを今までやらせてもらえていたことに、まずは感謝させてもらいます。
ブログは、情報をまとめるための媒体というようりも、日記に近い使われ方をするものです。僕がこのブログで今まで書いてきたことは、乳がんのブログというには、少しニュアンスが違ったかもしれません。
彼女の乳がんの治療が、タモキシフェンによるホルモン療法を始めたことによって、一応落ち着きました。
後は、タモキシフェンに強い副作用が出ない限り、それを飲み続けるだけです。定期検査はしますが、あまり頻繁にやることでもないです。
なので、今はこれからこのブログに、何を、どのくらいの頻度で書いて行こうか考えているところです。
そして、それを考えていた最中にブログの禁断症状が現れた次第です。
ブ、ブログって、いろいろ凄いものですね・・・
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コメント一覧
初めてコメントさせて頂きます。
彼女さんと同じくらいの時期に告知、温存手術を受けました。
ステージ1、ルミナールAも同じです。
妊娠期だった為手術だけ先に行い、春に出産しちょうど今放射線治療とタモキシフェンの服用を開始しています。
時期やタイプなどが似ていたので気になって毎日ブログを訪れていました。
特にタモキシフェンについてなど興味深く読ませて頂きました。
私も始めたばかりなので副作用もまだこれからだとは思うのですが、今のところ続けられそうです。
ブログをハラハラして読んだこともありましたが、彼女さんがタモキシフェン服用し始めたと読んだときは、彼氏さんの思いが通じてよかったと勝手に嬉しくなりました。
ブログ毎日覗くことが日課になっており、これからも楽しみにしています。
重荷になっていたらごめんなさい、好きな時に好きな間隔で更新してくださいね。
もし今後彼氏さんが興味があって機会があれば、NK細胞とか免疫力系のことを書いてくださると嬉しいです。
図々しくリクエストすみません。
コメントありがとうございます。
毎日ブログを読んでいただいていたことも、合わせて感謝いたします。
乳がんの手術も出産も無事に終わられたことは何よりです。
タモキシフェンに関しては、これからも少しずつ書き足して行こうと思っています。
タモキシフェンの副作用は人によって起こる症状も強さもそれぞれのようなので、ネットでいろいろ調べがいがあります。
彼女の症状も少しでも参考にして頂ければと思っています。
乳がんと免疫系のことは、実は今まであえてこのブログでは話題として避けていました。
理由は、これらのことは大人の事情が大きく関係してしまうことだからです。
まあ、ぶっちゃけると、詐欺が多いトピックスなのです。
ですが、いずれ触れてみたいことではあります。
僕がこのブログに貼っている広告はグーグルアドセンスと言って、Googleが提供している広告です。その中にも人によっては免疫とがんに関する広告が表示されてしまっているかもしれないです・・・
ま、まあ、そういう微妙なことは置いておいて
ふゆこさんのような方に応援していただいて、このブログを続けて行くやる気が沸きます。
以前に比べると少しずつにはなってしまいますが、更新して行こうとおもいます。
コメントありがとうございました。
たまたま通りがかりました。すごく参考になりますので是非続けて下さい!更新するのが男の人であろうが全くそんなこと問題ないです。
書き込みありがとうございます。
男でもいいと言って下さるのはありがたいです。
なるべく参考になりそうなことを、これからも少しずつアップして行こうと思います。
はじめまして、大野 敬子と申します。
彼女さんのこと心配かと思います。どうぞ、お大事にされてください。
私は2014年1月に発覚して、3月に温存手術をしました。ステージはⅠでした。妹がいて、彼女は2013年の6月に発覚しましたが、ステージⅡbで自然療法を選択し、今年の4月に旅立ちました。
抗がん剤、放射線治療、全てを拒否していましたが、ホルモン療法は同じタモキシフェンの服用をしたことがありましたが、途中で辞めました。私も半年ほど飲んでいましたが、自分でどうにか再発せずに予防したいと考えて中止しました。飲まなくても大丈夫と確信できたからです。
ブログにも乳がんのカテゴリで綴ってありますので、良かったら覘いてください。
http://hanhannokokoro.cocolog-nifty.com/blog/cat71707329/index.html
妹が死を迎えるまでの間、寄り添うことの辛さを私は体験しました。同時に、とても濃密な3ケ月を過ごすことができ、今まで知っていたはずの妹のまた別の一面を発見したり、友達との繋がりを聞いたり、今では、とても貴重な心温まる思い出にもなったのです。
どなたにでも、生と死があります。ガンでなくても明日を生きていられるかどうかは、分かりません。
今日を、今を、大切に、愛おしみながらどうぞ、共に生きられてくださいね。
ブログという形でのアウトプットは自分自身に対する心の整理にもなりますし、力にもなります。
正直な気持ちを伝えることで、たくさんの方々からも反応があるでしょうし、無駄なことにはならず、お互いに励まし合ったり、支え合うこともできます。
がんと向き合うのは彼女さんであって、彼氏さんは、寄り添うことしかできないのですが、その力は絶大なんです。どうぞ、自信を持ってくださいね。
応援させていただきます。
コメントありがとうございます。
大野様の書いて下さった文章から、死という現象を受け入れたことによって生まれる幸福を感じました。
以前の僕もそのような幸福を大切に生きていました。
僕の彼女は強い生を生きています。
もし、乳がんが再発したとしても、彼女は最後まで強く生きるはずです。
正直に言うと、僕は強く生きることは苦手です。
その僕が彼女に与えてあげられることは少ないと思っています。
ですが、大野様が僕が彼女に寄り添うことで大きな力になるとおっしゃるのであるならば、そうなのかもしれません。
彼女は強いので自分の体に起こることを強く受け止められます。
むしろ僕が受け止められないことも多いです。
そのような時はブログに書かせてもらって、心を落ち着かせることにします。
書き込みありがとうございました。