前回のブログを書いていて、改めて彼女に手術の感想を聞いてみることにしました。

僕の感じた手術の感想と彼女の感想で同じだったところは、乳がんの手術は全体としては問題なく終わった、ということです。

彼女は乳がん以外にもいくつかの手術を経験しています。全身麻酔も何度も経験しています。

それぞれの病気やケガの程度にもよりますが、彼女が今まで経験してきた手術に比べて、手術前の準備や手術後の痛みや処置の手間など、楽だったと言っていました。

乳がんの手術は手術をした次の日には自分で歩けるのが一般的なようです。なので、乳がんは手術自体は比較的安全で健康面で大きな問題がないということは間違っていないようです。

ですが、はやり、女性にとって乳房にメスを入れるということは精神的につらいことです。彼女も手術の安全性自体はまったく疑っていなかったようですが、部分切除した後の乳房の形は非常に気になっていたようです。

当たり前ですね。例え乳房ではなくても、体のどこであったとしても、手術で形が変わるのならば、男女問わずそれが一番気になるところのはずです。

これに関して、彼女自身は納得できたようです。ですが、僕にはその気持ちを推し量ることはできません。もしかしたら無理をして自分を納得させているのかもしれません。

この他にも不安だった点は細かくいくつかあったと言っていました。しかし、それらはどれも大きな不安ではなかったようです。

手術の説明を非常に細かくされて、何枚もの同意書にサインをさせられたことが少し嫌だったと言っていましたが、これは今の病院の事情を考えれば仕方のないことです。

僕も手術の説明を受けた時に一緒に聞いていましたが、「こんなに患者に全ての了解を取らないと、患者に訴えられる可能性があるんだろうなあ・・」と思いました。

彼女が手術してもらった病院は、乳がんの治療の最先端を行く病院の一つです。最先端なのですから、当然他の病院ではやっていない基準のことをするわけで、それで悪い結果が出てしまったならば、裁判を起こされた時に分が悪いのかもしれません。

まあ、病院を信じて、同意書のサインくらいはいくらでも付き合ってあげましょう。

それと、手術の直前に家族と別れて手術室に向かっていき、手術台にのぼった時はとても不安だったと言っていました。全身麻酔の手術だからこそ、麻酔をするまでの時間が逆に緊張してしまうのかもしれません。緊張のために血圧が上がってしまって、しばらく間を置いたらしいです。

ですが、こちらの病院のスタッフさん達はみなさん親身で親切だったらしく、すぐに安心できたらしいです。麻酔担当の医師が手をさすってくれたらしいです。

また、5週間後に分かる病理検査の結果は、彼女も非常に心配しているとのことです。これは僕も心配ですが、今からいろいろ考えても仕方ありません。

場合によっては抗がん剤治療を省略できる場合があるので、それは期待しますが、期待しすぎずに待つことにします。

そして、彼女が今回の手術で嬉しかった点がありました。入院した部屋が4人部屋だったのですが、同室の人たちが全員彼女と同じくらいの乳がんだったらしく、励ましあったり、情報を交換できたりしたそうです。

それがとても励みになったそうです。

病状や手術の程度が同じだったとしても、それに対する感じ方は人それぞれです。回復の速さや痛みの程度もそれぞれのはずです。

それらを共有できたことは、彼女にとって一番大きかったようです。これはがん専門の大病院だったからなのかもしれません。

乳がんの状態の近い人たちと多く接することができたようです。

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前回のブログで、乳がんの手術の結果として二つ重要なことがあると書きました。

部分切除した時の乳房の形と、病理検査の結果です。

ですが、もう一つ重要なものがありました。それはリンパ節に転移があるかどうかです。

彼女は脇にもしこりがありました。そのしこりは2回の細胞診の結果、良性となっていました。

それでも細胞診の結果は針生検に比べて確実性が低いらしいですし、そもそもしこりがなくともがん細胞が見つかる可能性はあります。

なので、手術日に乳房の腫瘍と取り出すことと同時に行うセンチネルリンパ節生検の結果は非常に重要なものでした。センチネルリンパ節生検とは、乳がんのある部分から一番最初にリンパ液が流れていくリンパ節を特定して、そこにがん細胞がないか調べる生検です。

 

そして、突然の報告で申し訳ないのですが、彼女は昨日手術をしました。

 

前回のブログで書いたように、彼女の乳がんの手術自体については何も心配事はないと思ってのぞみました。

しかし、よくよく考えてみると、脇のリンパ節の転移がないことは確定ではなかったので、手術の直前に非常に心配になった次第です。

ですが、大丈夫でした。結果を報告しますと、脇のリンパ節転移はなかったです。その他、手術も予定通り問題なく終わりました。

手術をして下さった先生から、手術が問題なく終わったこととリンパ節に転移がなかったことを聞いた瞬間に、僕は少し泣いてしまうくらいあらゆる感情に包まれたのですが、それはあまりここでは書かないことにします。

このブログを読んで下さる人の中には、僕と反対の感情を抱くことになる人もいるかも知れません。

少しでも多くの人に有用な彼女の乳がんの治療記録をネット上に残しておくために、これからもできるだけ客観的に情報や体験をまとめて行こうと思っています。

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いよいよ手術の日が近づいてきました。彼女は温存手術=部分切除手術をします。入院は1週間以内で済むようです。

乳がんの手術では、手術自体の大成功や重大失敗というような評価はあまりないと思われます。乳房それ自体は体の外側にあるもので、切る際に他の臓器を傷つけることはないはずです。

また、外側にあるということは、他の臓器より「開いてみたら、予想と違っていた」ということが少ないはずです。

なので、手術自体の心配は彼女も僕もそこまではありません。全身麻酔をするので、それは少し気になりますが。

ですが、手術の結果としては心配なことが二つあります。

一つは乳房がどういう形に残るか、です。

もう一つは、乳がんの性質やタイプなどのいわゆる悪性度・顔つきなどと呼ばれるものが、手術後の病理検査によって、現時点で(針生検で)分かっているものと大きく変わったりしないかどうか、です。

どちらも実際に手術をしてみなければ分からないことです。彼女の乳がんの場合は多分そこまで深刻に取らなくていい、とは思っているのですが・・・

また、彼女が入院する病院では、手術で摘出した腫瘍とその周りにどのくらいがん細胞が残っているかを調べて、「がんが取り切れているか」を評価するようです。

その評価次第では、温存手術でも放射線治療をしないという選択肢があるようです。この治療方法が彼女に適用されるのかを、直前の診察で質問してみようと思っています。

(追記・このことを主治医に聞いてみたところ「それは病理検査の結果が出てから相談しましょう」とのことでした・・。)

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