今、僕は彼女の乳がんで使用する可能性のある抗がん剤について調べています。

いつものことではありますが、乳がんに関してのネットなどでの情報収集は一筋縄ではいきませんね。

抗がん剤についてネットで調べられる情報は多岐にわたり、抗がん剤の何について調べるかをある程度絞り込まないと、いくらでも時間を消費してしまいます。

本当は抗がん剤治療の全体像のようなものから知識を得て行きたいのですが、取りあえず今はそういうのはあきらめました・・・

現実的に、彼女の乳がんの状態に近い場合の抗がん剤の使用についてだけに絞って、調べていくことにしました。

 

話が少し変わるのですが、今、僕は情報収集していることに苦痛は感じていません。

それは彼女の乳がんが比較的初期のものであるからかもしれません。

また、ブログに書くという二次的な目的があるからかもしれません。

ですが、病気の症状や治療法に関して情報を集めることは、基本的にはつらいことだと思っています。

 

僕は過去に何度か、本当につらい気持ちで病気について情報収集したことがあります。

一つは前回のブログで書いた、母親の肺がんの疑いについてです。

 

母親が大学病院でCTスキャンの検査を受けた結果、医師からの説明が「肺に映っている影はおそらく腫瘍だろう」でした。

まだ、確定ではないので、もし腫瘍だった場合の説明をその時は詳しく受けませんでした。

家に帰ってから、肺がんについていろいろ調べていきました。

そうすると、調べれば調べるほど、母の歳で肺がんになったならば、ほぼ助からないだろう、と分かってきました。

前年の肺がん検診ではまったく影がなかったことなどから、もし肺がんならば、非常に進行の早いタイプの肺がんしかありえなかったのです。

そして、母の歳で肺に腫瘍ができたならば、悪性の可能性が非常に高いという情報もありました。

調べれば調べるほど、母の余命はあとわずか、という結論にしかならなかったのです。

最後には怖くて検索する手が進まなくなった覚えがあります。

 

結果的に母は肺がんではなったのですが、あの時の恐怖というか絶望感というか、あの感情は忘れられません。

検索すればするほど、母がもうだめだろうという情報しか出てこなかったのです。

 

また、これも別の話なのですが、僕は去年、姉をなくしています。

詳しくは書きませんが、姉がまだ死亡の診断を受ける前に、僕は姉が助からないということをネットで調べて知りました。

 

少しでも健康になり長生きしたいために、自分や大切な人の病気の情報についてネットで調べているのです。

ですが、そうやって情報を得ることによって絶望してしまう状況もあります。

 

まあ、そういう可能性があっても、僕は情報収集をやって行こうと思います。

情報がなかったゆえに適切な対処ができないという事態を悔やみきれないからです。

また僕は、今の時代は本当に重要な情報がネットで現実的に手に入ると思っているからもあります。

 

乳がんはがんの中では、かなり進行が遅いがんです。すぐに、どうのこうのなるものではないです。

転移がなければ、がん自体はまったく健康に害を及ぼしません。比較的対処しやすいがんです。治療法も薬も多いです。

なので、乳がんの情報を集めることは、僕はつらくないです。

時間の許す限り、乳がんの情報を集めて行こうと思っています。

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前回のブログで、乳がんの手術の結果として二つ重要なことがあると書きました。

部分切除した時の乳房の形と、病理検査の結果です。

ですが、もう一つ重要なものがありました。それはリンパ節に転移があるかどうかです。

彼女は脇にもしこりがありました。そのしこりは2回の細胞診の結果、良性となっていました。

それでも細胞診の結果は針生検に比べて確実性が低いらしいですし、そもそもしこりがなくともがん細胞が見つかる可能性はあります。

なので、手術日に乳房の腫瘍と取り出すことと同時に行うセンチネルリンパ節生検の結果は非常に重要なものでした。センチネルリンパ節生検とは、乳がんのある部分から一番最初にリンパ液が流れていくリンパ節を特定して、そこにがん細胞がないか調べる生検です。

 

そして、突然の報告で申し訳ないのですが、彼女は昨日手術をしました。

 

前回のブログで書いたように、彼女の乳がんの手術自体については何も心配事はないと思ってのぞみました。

しかし、よくよく考えてみると、脇のリンパ節の転移がないことは確定ではなかったので、手術の直前に非常に心配になった次第です。

ですが、大丈夫でした。結果を報告しますと、脇のリンパ節転移はなかったです。その他、手術も予定通り問題なく終わりました。

手術をして下さった先生から、手術が問題なく終わったこととリンパ節に転移がなかったことを聞いた瞬間に、僕は少し泣いてしまうくらいあらゆる感情に包まれたのですが、それはあまりここでは書かないことにします。

このブログを読んで下さる人の中には、僕と反対の感情を抱くことになる人もいるかも知れません。

少しでも多くの人に有用な彼女の乳がんの治療記録をネット上に残しておくために、これからもできるだけ客観的に情報や体験をまとめて行こうと思っています。

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まず、彼女は左胸の下の方に小さなしこりを発見して、自宅近くの婦人科に行きます。その時、そのしこりは「多分問題ないだろう」ということでした。

一応経過観察のために、近い内にまた来るように言われます。安心した彼女は油断をして、言われていたよりも大分遅くにもう一度その婦人科を訪れます。

そうすると、やはり、そのしこりは良性のものらしく、問題ないと言われたらしいです。しかし、その時に「前には無かった別の影が見えている・・」と言われ、かなり長く診察してもらった挙句に、大学病院に紹介してもらうことになりました。

その婦人科ではマンモグラフィーとエコーと触診をしています。当然のことなのかもしれませんが、大学病院では針生検をやることになり、そこで乳がんの診断が出ました。

今考えると、偶然が重なり、すごく運が良く乳がんが見つかったように思われます。彼女が近くの婦人科を再訪したのは大体10カ月後くらいでした。

あの時に医者に指示されていたのは2~3か月後の再訪です。

もしその通りに2~3か月後に再訪していたとして、その時に「前回のしこりはやはり良性のようです」とだけ言われていたら、それ以降は、それこそ安心して油断した彼女は相当の期間、乳がんを意識することなく、普段の生活をしてしまったと思われます。

彼女はかなりの医者無精です。乳がんの検診もほぼ受けていない状態でした。

本当に運が良かったと思います。逆に、こういうことで運が悪かった人のことを想像すると、そういう人に妬まれても仕方ないくらいとすら思えます。

運良く早期に発見され、命には別条ないと確信しています。その分、彼女にも僕にも心にゆとりがあります。ですが、これからの乳がんの治療は決して楽なものではないと思われます。

その苦労をブログに情報としてまとめて行こうと思っています。彼女がこれから経験する苦労が、他の乳がん患者にとってわずかにでも有益な情報になり得れば幸いです。

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