あることに気付きました。ブログの題名の通りです。

多分、僕は今、マリッジブルーという状態になっているのですね。

ネットで調べてみましたが、今の僕はマリッジブルーという状態と完全に一致しています・・・

 

僕はどちらかというといつもブルーなので、若干それが「マリッジ」のせいなのかどうか疑問ですが、まあそうなのでしょう。

彼女の乳がんについての僕は態度は一貫させてきました。なので、乳がんのことについては迷いはなく、心配にはなりますが、「ブルー」にはなりません。

乳がんの治療について彼女と意見が分かれ、なかなか話し合いが進みませんでした。それについて「ブルー」になったかと言えば、なっているような気がしますが、少し違うような気もします。

乳がんの治療は彼女の責任なのです。当たり前です。それを忘れるくらい必死になってしまいましたが、最後は彼女自身が決めることですし、それを僕が否定するつもりはまったくなかったのです。

僕はどんなに心配になってしまったとしても、治療方針について最後は彼女の意思を尊重するつもりでした。それを彼女に「あなたは私にタモキシフェンを飲ませたがっているんでしょ」と受け取られて、話し合いがこじれていたのです。

彼女に僕のサポートの方針が分かってもらえなくて嫌な気持ちになりましたが、やはり「ブルー」にはなっていませんでした。むしろ怒りに近かったと思います。「誰がなんと言った、とかではなくて、自分の体のことをちゃんと考えろ!」、と。

やはり、「ブルー」の原因は「マリッジ」しかないようです・・・

何と言うか、通過儀礼のようなものなのでしょうか・・・

 

僕は考えることが好きです。自分自身の心理もずっと考え続けて、「今まで自分でも気づいていなかったけれども、僕は深層心理で~~こんな風に思っていたんだ!」などと言ったりするのが好きです。

しかし、今のこの状態の僕の悩みは、僕だけの心の中を見続けても解決には至らないでしょう。

「結婚は共同作業だ」と、僕がどんなに確信したとしても、他の人にとっては違うかもしれません。

彼女の両親はそういう考えではありませんでした。

彼女の両親が結婚した時代では、結婚は「嫁をもらう」ものだったのかもしれません。だから彼女と僕に、とにかく結婚して僕の実家で僕の両親と同居すればいい、と言うのでしょう。

それが彼女の両親の時代の一番まっとうな結婚の仕方だったのかもしれないです。

そして、彼女は両親の希望を叶えることを結婚の大義としています。まず一番に親を安心させることを考えているようです。

結婚で親を安心させることは重要なことですが、それが全てになったり、それが一番になったりしてはダメだと、僕は思うのですが・・・

もしかしたら、「結婚で親を安心させることを一番に考える」ことは、彼女の両親の時代の結婚での最も重要なことであったのかもしれない。そして、彼女はそれをもかなえようとしているのかもしれない・・・

彼女の両親の結婚に対する考え方を僕が否定することはできない。そして、その両親の影響を彼女が強く受けているのならば、僕も彼女の両親の結婚に対する考え方をある程度引き受ける必要があるのかもしれない。

 

こ、このように考えて行くと、何か正しいことなのか、少しずつ分からなくなって行きますね・・・

こ、これはブルーにもなりますね。

 

せっかく、乳がんと引っ越しと結婚、と重要事項が山積みなのだから、こういう時にこそ、気分転換というなの現実逃避をするべきかもです。

取り合えず、結婚のことを置いておいて、乳がんについての情報収集に励んでみた方がいいのかも。

 

例えば、タモキシフェンの副作用については、個人差が大きいと言われています。でも、個人差が大きいことと、副作用に傾向があるかないかは関係ないはずです。

タモキシフェンの副作用について調べられることは多いはず。それを調べれば、彼女のタモキシフェンに対する考え方も変わるかもしれません。

こういう時にこそ、乳がんについて検索したり、本を読んでみたりすることにします。

(追記・「マリッジブルー」というのは、結婚が決まった人に対する言葉なのでしょうか?もしかしたら、僕のような状態の人間に当てはめる言葉ではなかったのかも。だとしたら、大変恥ずかしいですね・・。後からネットで調べても婚約後のことを指すのか微妙なところでした・・。)

 

 

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乳がんの治療法について、なぜいつも彼女と話がかみ合わないのかを考えてみました。

彼女がタモキシフェンを飲みたがらない理由を、僕は感覚的には理解できませんでした。ですがその理由について、僕は分からないままで良しとしました。彼女の気持ちを尊重しようとしました。

女性としての気持ちの部分なのですから、男の僕には共感できないのは仕方のないことです。無理にこじつけても仕方ないです。

ですが、彼女に何度も「あなたは私にタモキシフェンを飲ませようとしている」と指摘されました。自分の気持ちを押し付けようとしていると。

これは男の僕が、女の(そして乳がんの当事者の)彼女の気持ちを理解していないがために、そういう物言いになってしまったのだと、反省しようとしました。

しかし、何かが違う・・・

毎回僕がどれだけ慎重にどれだけ客観的な事実だけを説明しようとしても、どこか話がかみ合っていないのです。

 

彼女が乳がんになったショックで現実を見たくないのではないか?

だから、僕がありのままの説明をすると、厳しい現実を突き付けられたことによって、彼女は心を防衛するために怒り出すのではないか?

そう仮定しても、やはり何かが違うのです・・・

 

彼女はとても豪胆なのです。本当に、あらゆるものを恐れないのです。自分の体の不調や病気も、うざったいとは思うものの、恐いとは決して思う人ではないのです。

乳がんもあまり恐れているようには見えません。だからこそ、彼女は乳がんの再発率を下げる薬であるタモキシフェンを飲まないかどうか迷っているのです。

はたして、乳がんをあまり恐れていない人が、乳がんになって強いショックを受けて、現実を直視できなくなって、そして乳がんの再発率を下げる薬を飲むことを拒否するのでしょうか?

その可能性も完全には否定できませんが、今まで彼女と長く付き合ってきた僕から見ると、そうではないとしか思えません。

以前に彼女は非常に重篤な病気に陥りましたが、まったく恐がらず、我を忘れるようなことはなかったです。

 

それよも、彼女が乳がんの再発率と薬の副作用の関係をあまり考えようとしない原因で、思い当たることが僕にはあるのです・・・

おそらくこうなのです。

彼女はタモキシフェンを飲みたくない。そして乳がんの再発もしたくない。

ただ、それだけなのです。

「タモキシフェンを飲まなくても私の場合は75%~80%再発しないんでしょ? 私はそれに賭けたい」

と彼女は言っていたのです。

それは一つの選択肢としてあります。無治療の選択です。もし、この選択肢を取るならば、タモキシフェンを飲むことによる副作用は回避できますが、転移再発率は彼女の場合20%~25%となることを受け入れなければなりません。

そのことをしっかり理解し納得しなければならないことは間違いないはずです。ですが、そこで僕が再発率のことを言うと、彼女は怒り出すのです・・・

 

僕は思い当たるのです・・・

彼女はギャンブルに対しても、そういうスタンスだったなあ、と・・・

 

ギャンブルが好きで止められない人には特徴があります。一つはギャンブルに対して勝った時のイメージしかもてないこと。二つ目は、その瞬間我慢して将来に備える自制心が持てないこと。三つ目は数字に弱いこと。

彼女は三つをほぼ満たしています・・・それでギャンブルをして負けています・・・

 

彼女は乳がんの治療法を話し合っている時に、僕にこういうニュアンスのことを言っています。

「再発率が多少下がろうが、上がろうが、どちらでも再発しないかもしれないんだよね?」

「それなにの、今から5年間も女性ホルモンを抑えるのはいやだわ」と。

完全にギャンブル止められずに負け続けるタイプの人の発言を、彼女は乳がん治療においてしていました。

 

僕は乳がん治療はギャンブル乳がん治療はギャンブル2と題してブログを書き、乳がん治療では確率が大きな役割を果たすと主張しました。ただ、そういう主張をしたかっただけです。

これを書いた時は、別に彼女が乳がんの治療をギャンブル的にとらえていると書いたわけではなかったのです。ですが、僕は深層心理で彼女のギャンブル心に危機感を抱いていたから、ギャンブルと題してブログを書いたのかもしれません。

 

それは彼女と話がかみ合わないわけです。僕は彼女に対して、治療や副作用というコストと、それで得られる乳がんの再発率の低下という利益の話をしていたのですから。

その確率や副作用の大きさなどはトレードオフ(何かと何かの交換)の話なのです。

ですが、彼女はそんな話は聞きたくなかったわけです。多少確率が下がろうが上がろうが、彼女にはさほど問題ではなかった。彼女は賭けをして、勝か負けるかの勝負の話をしていたのです。

確率などは考えずに、ひたすら大当たり(無治療で無再発)狙いだったのです。

ギャンブル(治療)を始める前から、悪い流れ(乳がんの再発)のことなどを口にする、僕に対して怒っていたのです・・・そんな弱気でどうする!と・・・

 

タモキシフェンは人によっては強い副作用が出て、服用を中止せざるを得ない場合があります。その場合は乳がんの再発率が上がってしまうことを受け入れなければなりません。

そもそもホルモン感受性が無ければ、ホルモン療法で再発率を下げることもできない。

僕はネット上で、多くの乳がん患者さんの発言を読ませてもらっています。正直、彼女の考え方に不謹慎なものを感じてしまい、許せなくなる時があります。

ですが、怒ったり叱りつけたりしても、それは彼女の乳がんをサポートすることにはならない・・・彼女の気持ちは尊重しなければならない。

地道に行くしかないですね・・・

 

 

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タモキシフェンのことを検索していると、「安心するためにも飲んでいる」という書き込みをよく目にします。

確かに、薬は安心を得るために飲む部分も大きいのではないでしょうか。

僕も何かの薬を飲む時は、その薬の期待できる効果と被ってしまうかもしれい副作用を考えますが、最後には「取りあえず飲んでおけば安心」という理由がつく場合も多いです。

乳がんに対する薬ならば、飲むことで得る心理的な安心感は、その薬の役割の大きな部分を占めると思います。

 

僕は「間違い」の回のブログで書いたのですが、彼女にはとにかく乳がんの治療法選択において後悔して欲しくないのです。「人事を尽くして天命を待つ」ということをして欲しかったのです。とにかく、よく考えて答えを出して欲しかった。

しかしここでよくよく考えてみると、どうも「人事を尽くす」ということが「安心感を得る」ということになってしまっていたような気がしてきました。

そして、彼女はとてつもなく豪気な性格なので、安心感など欲していないことを思い出しました・・・

僕は彼女に安心して欲しかった。そして彼女は安心などいらなかった。

 

いや、いくら彼女でも、100%安心がいらない訳でも、100%乳がんの再発が恐くない訳でもないです。

ただ、その割合が一般的な女性の乳がんの患者よりも圧倒的に少ないのです。

そして、彼女にとって自身の女性的な魅力の価値は、一般的な同世代の女性よりも大きいのです。

彼女の心理的なメリット&デメリットを考えると

タモキシフェンを飲むことで得られる安心感<タモキシフェンでエストロゲンを抑えることによる精神的な不快感

となっていたようなのです。

一般的な女性の乳がんの患者ならば、やはりタモキシフェンで乳がんの再発の可能性を減らせる安心感は大きいはずです。なので、タモキシフェンを飲むことのメリットは、そもそもの薬効にプラスして心理的なメリットもあるわけです。

しかし、恐怖というものを知らない彼女にとっては、タモキシフェンを飲む心理的なメリットは小さい。むしろ女性ホルモンを抑えてしまうことによる(実際の身体的な副作用ではない)心理的なデメリットがとても大きい。

薬の効果が同じでも、その薬を飲むことで得る精神的なものがプラスなのか、逆にマイナスなのかは、とても重要です。まして、タモキシフェンは基本的に5年間もの長い間飲む薬なのです。そのプラスかマイナスかの違いは計り知れない違いです。

 

普通に考えるなら、タモキシフェンを飲まないことを選択して、そして乳がんが再発したならば、「どうして飲まなかったのだろう」と後悔します。(実際に飲んでみて体質に合わずに止めた場合などは別の話ですが)

しかし、彼女は逆だと言っていました。彼女は自分ならば、もし再発した場合を想像すると、タモキシフェンを飲んだのに再発したならば我慢できないだろう、と。飲まずに再発したならば、それは仕方ないと納得するだろう、と。

この彼女の発言を僕は今までまったく理解できなかったのですが、彼女がタモキシフェンを飲んだ時の心理的なメリットとデメリットを考えてみると、納得できるような気がしてきました。

彼女にとって、タモキシフェンを飲む心理的な効果は、普通の乳がん患者がタモキシフェンを飲む心理的な効果と真逆なのです。

普通ならばタモキシフェンの心理的な効果はプラスなのですが、彼女はマイナスなのです。

なので、タモキシフェンを飲んでいたにも関わらず再発した場合の心理的な影響も、彼女の場合は普通の乳がん患者の逆だったわけです。

 

と、僕が一人で納得しているだけなのかもしれませんが・・・

 

まあしかし、彼女がタモキシフェンを飲むか飲まないかを決めるために、今、僕はいろいろな情報を集めているわけです。

それならば、薬の情報を集めるのと同時に、彼女がタモキシフェンを飲みたくないと思っている理由も理解するべきなのかもしれません。

飲むか飲まないかを決めるのは、当たり前ですが彼女本人です。そして薬を飲むことには、心理的な作用もあるのです。

タモキシフェンは5年間も飲む薬なのです。本人にとっての薬の心理的な影響はとてつもなく重要です。

 

 

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