いろいろあって間が空いてしまったのですが、タモキシフェンについての僕が集めた情報の続きを書いて行こうと思います。

今回のブログの題名は、彼女が某有名がん放置療法の医師にセカンドオピニオンで言われた言葉です。

非常に衝撃的で、彼女がタモキシフェンを飲みたくないと言うことになった要因の一つでもあります。

しかし、ならば「劇薬」ってなんぞや?となりますよね。何か副作用が強そうに聞こえますし、効果も高そうな聞こえです。

調べてみると、劇薬は厚生労働省が一定の基準によって指定するもののようです。ただ、その基準がいくつもあって、どうもその中の一つにでも当てはまれば劇薬に指定されてしまうようです。

例えば、用量をしっかり守っていればまったく問題ない薬でも、少しでも多く飲み過ぎてしまうと危険な薬は劇薬に指定されるようです。逆に多く飲んでもさほど問題のない薬でも、定められた用量の服用で副作用の出る人の頻度の多い薬は劇薬に指定されるようなのです。

他にも、それらとは別に「薬理作用の強いもの」も劇薬指定基準になっているらしいです。何か違うのかよく分からないところです。

さらに「蓄積作用の強いもの」という基準もあります。これは飲み続けた時の危険性を言っているはずです。この基準ならば、薬そのものの危険性は非常に低いはずです。飲み方の問題です。

 

結論として、その薬が劇薬の指定を受けているからといって、作用や副作用についてはっきり言えることは何一つないです。劇薬だからといって、特別に何かを心配する必要はないです。

あえて言うならば、普通の薬に比べて用法用量をしっかり守りましょう、というくらいのはずです。その劇薬がどの劇薬指定基準から劇薬に指定されたか分からないからです。

たとえ分かったとしても、素人がそれを知ってできることはないはずです。そういう基準を加味した用法用量がすでに指定されているはずだからです。

彼女にもそう説明しました。

 

ただ、タモキシフェンは副作用が多い薬であることはよく言われています。(それが原因で劇薬に指定されているかどうかは不明です。)なので副作用に関しては、いろいろ調べる価値があるはずです。

ノルバデックスの添付文書には、約8.3%で臨床試験からの副作用が認められたと書いてあります。生理が止まったり遅れたりするものが主な副作用らしいです。

ですが、これは控えめに書いてある可能性があります。薬の添付文書に書いてある副作用は少なく書くことはあっても多く書くことは絶対にないです。

ネットで乳がんの情報を調べている人は一度は見たことがあるかもしれないネット上で乳がん患者の相談にのっている某乳腺専門の先生の回答の中に、実際の?タモキシフェンの副作用の発生率が書いてありました。

この先生によると、タモキシフェンを服用すると、全体の30%くらいの人に軽い副作用が出る。それとは別に全体の20%くらいの人に重い副作用が出る。全体の5%くらいの人が副作用が重すぎて服用を中止する。残りの人にはまったく副作用が出ない。というものでした。

 

やはりタモキシフェンは副作用の多い薬というのは間違いなそうです。そしてそれはある意味当然です。ホルモンのバランスを変える薬なのですから。

人間の体の状態はホルモンのバランスでいくらでも変化します。

別にそれが人の体にとって危険ではなかったとしても、ホルモンのバランスが変化して違った体質に変化すれば、それは望まぬ作用なので薬の副作用になります。生理が止まることは、これに当たると思います。

そういう意味で、タモキシフェンが体に与える副作用は多岐にわたると思われます。薬を飲んで、危険であることと、体に変化が起こることは別です。

 

 

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タモキシフェンの効果について、僕が見つけた情報の中で、他ではあまり見られない情報をあげてみます。

 

まず、一番印象的だったのは、某「がん検診はしない方がいい」と言っている医師の著書です。それ系で、一番有名なあの人ではない医師です。

その医師は、基本的にがん検診は一切受けない方がいいと言っていて、がんの治療も基本的には行わない方がいいと言っています。す、すごいですね・・・

それが事実なのかどうかは、僕には分からないですし、僕がそれにどうこう言っても意味のないことでしょう。しかし、一つ僕にも言えることがありました。

この医師が「あらゆる(広義の)抗がん剤の中でタモキシフェンだけが延命効果が確認されている」と書いていたのです。

こ、これは情況的に、意味があることだと僕にも言えるような気がします。がん医療をほぼ完全否定している医師にこう言わしめるとは。

まあ、この医師は効く効かないの論文=データがあるかないかで本を書いている人なのですが、タモキシフェンは古くからある薬なので臨床データが豊富だからこういう書き方になったのかもしれません。

 

次に印象に残っているのは、がん治療に否定的な発言で、一番有名なあの医師のセカンドオピニオンで聞いたことです。

(「がんは治療するな」とか「がん検診は受けるな」とか、そういうことを言う医師の話ばかりしてすいません。僕は人の意見を聞く時に、ある考え方と真逆な意見を持っている人に注目します。もし否定的な考え方の人ですら肯定するような事実があるならば、その事実は相当な信頼性があると考えるからです。最初にあげたタモキシフェンの例はそれにあたります)

まず、「タモキシフェンにはがん細胞を殺す力はない」と言われました。

いきなり衝撃を受けましたが、よくよく考えてみると、タモキシフェンはルミナール型乳がんのがん細胞増殖の要因になるエストロゲンとの反応を抑えるだけですから、がんの成長を止める効果しかないのは自明でした。

タモキシフェンには抗がん剤のようながん細胞を殺す力はありません。

しかし、ここで疑問がわきます。タモキシフェンを飲むと10年間の転移再発率が~~%下がるという風に言われていますが、あれは何ぞや?と。

もしかして、タモキシフェンは転移再発までの時間を引き延ばすだけで、10年以内の再発が10年以降になるだけなのでは?と思い、聞きました。

そうすると、答えは「そうだよ」でした・・・

さすがは「がんは放置しろ」とおっしゃる医師ですね・・・

衝撃を受けて、口をぱくぱくさせていると、続けて、一応安心させてくれることも言ってくれました。

「その引き延ばす期間は、人によって短かったり長かったりして、場合によってはそれが『一生』になるよ」と。

確かにそういう状態ならば、なんとなく想像ができます。がん細胞が体の中にはあるけれど、大きくならない状態です。「寛解」と呼ばれる状態なのではないでしょうか。

つまり、タモキシフェンを使って下げられる転移再発率は、全てこの「寛解」だと言えるかもしれないのです。

 

分かりません。これが正しいのかどうかなど、素人の僕が何を言っても意味のないことです。

ただ、一つだけ僕にも言えることがあります。この考え方だと、転移再発するしないに関わらず、タモキシフェンを飲んだことは有効だった可能性がある、と言えるはずです。

再発しなかったのならば、それはタモキシフェンが効果を発揮したのかもしれません。しかし、もしかしたら飲まなくても再発しなかったかもしれません。それは分かりません。

しかし、実は転移再発してしまった時には、確実にタモキシフェンを飲んでいた意味があった、と言い切れるのです。

ルミナールタイプの乳がんならば、タモキシフェンを飲んでいたことによって、転移再発までの期間を確実に遅らせているはずなのです。飲んでいなかったらもっと早く再発していたはずなのです。

この事実は大きいと思います。

 

 

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今のところ、彼女と乳がんの治療法についての話し合いを一時中断しています。

しかし、今月の半ばに、彼女が温存手術をした病院での診察の予約を入れています。そこで医師にいくつか質問をして、そして今後の治療方針を決めるつもりです。

彼女と乳がんについての話し合いはまだ再開しませんが、僕の方は一足先に情報収集を再開しようと思います。

集めるべき情報は主に二つ。タモキシフェンについてと、温存手術後の放射線照射についてです。

 

まずはタモキシフェンです。

タモキシフェンについて、とりあえず、以前に調べたことをまとめてみようと思います。そして、足りない部分やもっと知りたい部分を整理します。

調べられる部分は調べてみますし、それでも分からない場合は(あまり頼りにしていませんが・・)主治医に聞こうと思います。ネット上で某先生に聞いてみる手もあります。

 

その前に「タモキシフェン」の表記に関して書いておきます。

「タモキシフェン」は成分名です。商品名はノルバデックスやタスオミンなどです。ご存知の方も多いと思いますが、ノルバデックスは昔からある薬なので特許が切れていて、後発(ジェネリック)の薬が多く出ています。

なので、それらを相称して成分名でタモキシフェンと呼ぶことが多いのです。

僕も「タモキシフェン」の表記で行こうと思います。

ジェネリックと先発の薬で効果が変わるのかどうか、という問題は昔から議論されています。

僕は、これは「ほぼ同じ」で問題ないと思います。主成分以外が違えば、例えば体のどこにその主成分が運ばれるかが多少変わるはずで、理論的には効果も変わるはずです。

ですが、後発メーカーも当然そういうことを考慮して薬を開発するはずですから、効果が大きく違うことはほぼないはずです。

ジェネリックかどうかで、効果の違いを気にする必要はないと思います。効果が違うと感じたら、それはプラシーボ効果でしょう。

 

そのプラシーボ(プラセボ)効果ですが、おそらくタモキシフェンの副作用を考える時にとても重要な概念になると思います。

プラシーボ効果というと、「気のせい」だと思っている人が多いと思います。

「それはプラシーボ効果だよ」と言われて、「そんなんじゃない!本当にそういう反応が出たんだから!」と反論するような場面を僕は何度も見たことがありますが、残念ながらそれは間違いなくプラシーボ効果です。というか、本当にそういう反応が出たからこそ、それはプラシーボ効果なのです。

 

僕が調べた限りでは、タモキシフェンは副作用が出る可能性が高い方の薬のようです。しかし、100%出るわけではないです。

そういった副作用が出ても出なくておかしくないという状況だと、プラシーボ効果がモロに影響してくる可能性が高いです。

このことは、タモキシフェンでなくても、どんな薬でも容易に想像できます。

飲めば毎回高確率で頭痛などの副作用に悩まされる薬を定期的に飲んでいたとします。ある時、その薬とまったく同じに見えるただのビタミン剤を知らずに飲んだとします。そうすると、同じような頭痛を感じてしまうことは想像に難くないのではないでしょうか。(もちろん頭痛を感じない人もいますが。)

それがプラシーボ効果の一つです。これは「気のせい」ではなく、本当に頭痛を感じているはずです。実際に「効果」が出ています。

タモキシフェンの副作用を調べて行く場合は、こういったプラシーボ効果を含めた副作用として調べて行く必要があると思います。

 

 

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