えっと、まだ行ってません。

電話で確認したところ、セカンドオピニオン希望の場合は、後日電話でお願いするだけで資料を用意していただけるそうです。

そして、その資料をもらいに行く場合も、本人でなくてもよいらしいです。資料を用意するまでに1週間くらいはかかるらしいですが。

今日はとりあえずセカンドオピニオンのことは考えずに、病理検査の結果と、主治医の治療方針だけを聞いてきたいと思います。

 

しかし、だんだん緊張してきました。

いくら針生検の結果と大きく変わることがないだろう、と言えど、もし悪い方に変わった場合のことを考えると・・・

人間の体のことですから、何が起こるかは分からないですよね。最悪の場合は、再手術になります。「取り残し」が多かった場合です。

 

ネットで、病理検査の結果にショックを受けたという書き込みを結構見てるんですよね・・・

まあ、とにかく行っていろいろ聞いてきたいと思います。

もし何かショックを受ける要因があったとしても、取りあえずはそれを一旦横において、今日聞くべきこと全て聞こうと思います。

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いよいよ、今日、彼女と乳がんの病理検査の結果を聞いてきます。

病理検査の結果は、針生検の結果と大きくは違わないだろうと主治医から説明されています。

ネットの情報では、針生検の結果と病理検査の結果が違ったというものが結構あります。

ただ、彼女がお世話になっている病院では独自に病理検査をやっています。彼女はそこに無染プレパラートという針でとった標本を持ち込んで、針生検の結果を出しています。

そういった事情で、結果が変わる可能性が低いということなのかもしれません。調べる医療機関の違いからくる評価の誤差が出ないはずです。

 

それと、以前から病理検査の結果が出て再発予防の治療方針を決める時には、セカンドオピニオンを受けてみたいと思っていました。彼女も同じ考えです。

今お世話になっている病院と主治医の先生は十分すぎるくらい信用できます。

しかし、そうであっても、確実にやるであろうホルモン療法(おそらくタモキシフェン5年)は軽くはないです。

それをやるのが嫌か嫌でないか、その治療の効果が大きいか大きくないか、ということではなく、決断として重いです。

やるからには、なるべく迷いをなくしておきたい。同じやるにしても、やることの意味をよく考えてからやる。その考えた時間は無駄にはならないと思います。

 

それに、ホルモン療法に加えて、放射線治療と抗がん剤治療の可能性もあります。今の病院がどのくらい放射線治療と抗がん剤治療をすすめてくるかは分かりません。

放射線治療と抗がん剤治療の扱いが病理検査の結果からどうなるかはまだ分かりませんが、いずれも今の病院が「必要なし」との判断をしない限り、セカンドオピニオンはさらに有効なものになるはずです。

 

今の病院では、病理検査の結果が出てから患者がその後の治療方法を決めるまで、どのくらいの猶予をくれるのか僕には分かりません。

大病院なので、大体の治療の流れは決まっていると思われます。その辺りのことは事務に聞けば教えてくれると思います。電話でどのくらいの期間で治療方法を決めるものなのかを確認してから、出かけたいと思います。

場合によっては、今日の診察でセカンドオピニオンを受けた旨を告げて、そのまま資料をもらってきてもいいかもしれませんので。

 

彼女がお世話になっている主治医の先生は、大病院の中の最前線で乳がんの手術を数多くこなしている先生です。話し方がとても丁寧で、穏やかで真面目な正確がうかがえます。

そういう先生にだからこそ、こちらの考えていることを素直に話して、例え先生の提案された通りの治療法をするにしても、セカンドオピニオンを受けておきたいことを伝えたいと思います。

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彼女の乳がんの針生検の結果で、ki(キー)67が高いとなっていたことを、このブログで何度か書いています。

ki67とは簡単に言うと、そのがん細胞の分裂速度=増える速さを表すらしいです。

それだけ聞くと、とてつもなく重要な指標に聞こえますよね。もはや、ki67の数値=がんの危険度、とすら考えたくなる響きです。

ただ、単純にそういうわけではないらしいです。

なぜ単純に、ki67=がんの危険度、とならないかというと、それはそもそも人間の体の中で起こっている現象が、ある一つの数値では表すことができないからでしょう。

偉そうに言わせてもらうと、生物というのはそういうものです。

生物の体内でなんらかの理由である物質Aが増えたとします。

そうすると、その生物の体内ではAを減らそうとして物質Bが増えたり、Aと競合する物質Cの活動が制限されたために別の物質Dが増えたりします。そしてBと競合するEが減って、Dを制限するFが増えたりします。

また、一連の物質の量の過度の変化を抑制する物質Gが分泌されたり、その生物体の調子が悪くなって活動量が減ったためにHという物質が分泌されたり、Iという物質が抑制されたり・・・

わ、わけが分からなくなってしまいましたが、何が言いたいかというと、人間の体の中の現象は一つの説明だけでは成り立たない、ということです。

人間の体の中では、ある現象が起こると、それにともなって同時に別の現象が連鎖的に起きる。そして、その一連のすべての現象の影響の大きさによって、結果が変わってくるのです。

例えば、免疫系が正常に働いていれば、人間の体内に入ってくる異物を排除できますが、免疫系の働きが強すぎれば、自己免疫疾患になってしまいます。

つまり免疫力が高ければ高いほど健康だ、とは言い切れないのです。免疫の強さは健康に関係していることは間違いないのですが、必ずしも高い方がいい、というわけではない。

がんの原因とされる遺伝子の損傷にしても、適度に損傷を受けて適度に修復されていた方がいい、などとも言われています。つまり、必ずしも人間が受ける放射線量に比例してがんになりやすくなる、とはならないのです。

話が長くなってしまいましたが、ki67の話に戻ろうと思います。僕の言いたいことはこういうことです。

ki67の数値はがん細胞の増殖する速さを表していて、がんの進行や治療後の再発などに関係していることは間違いない。けどれ、だからと言ってその数値がそのまま危険度になるわけではない、ということです。

人間にとって乳がんは良くないものなので、乳がん患者にとってki67は低い方がありがたいし高い方が嫌であることは間違いないです。

ですが、じゃあ、ki67が10%の乳がんの人と80%の人を比べて、8倍進行速度の速い乳がんなのか?と言うと違います。8倍再発しやすいのか?と言われても違います。

(医学専門家ではまったくない僕が主観的に強引な結論を出しますが)どんなに大きくても、せいぜい1.1倍~1.2倍の進行速度の差でしょうし、そのくらいの進行や再発の危険性の差でしょう。おそらくはもっと全然低い。明らかに高い人と、明らかに低い人を比べてです。

ある一つの指標だけで、がんの進行や再発の度合いを測ることはできないんです。がんの進行や再発には、生物的に多くの作用が関わっていて、ki67で測れる増殖の速度はその作用の中の一つに過ぎないんです。

(逆にある一つの指標で1.2倍ものがんに対する危険性が測れたならば、その指標に対しての研究によってがんの治療技術が格段に進歩するはずです。それにもし「あなたは~の数値が高いので、乳がんが再発する可能性が20%上がります」と言われたら、それは相当なことだと思われます。)

 

彼女のお世話になっている病院はがん専門の大病院です。その病院は手術の方法や薬による治療方法を病院全体の方針としてある程度定めてあり、それを細かく冊子に書いて、患者一人ひとりに配っています。

その中の説明には、抗がん剤を使う基準としていろいろな要因が書いてあるのですが、ki67という言葉は出てきません。ki67はおそらく「その他の危険要因」に含まれるのだと思います。

抗がん剤を使う基準として、リンパ節転移の数やHer2タンパク質の状態、腫瘍の大きさなどがメインのようです。

 

このように、多くの乳がんの患者さんは、ki67という指標の数値を知ったからといって、治療方針が変わることは現在の乳がん治療の技術ではないようです。

ですが、僕の彼女の場合はギリギリのところで、ki67によって治療方針が変わる可能性があるんですよね・・・ki67の値によっては抗がん剤が検討されます。

と、いうか・・・

彼女の乳がんのような状態が、ki67の試金石だと思います。ki67という情報の真価が問われるような状態だと思います。

抗がん剤を使うか使わないかは、もちろん最終的には彼女自身が決めます。ですが、医師の説明が「ki67が高いですけど、他の状態がいいので、抗がん剤治療は不要です」のように言い切ったりしたら、本当に現在の乳がん治療事情ではki67の数値に重きが置かれてないことになります。

おまけ扱いですね・・・

ただ、ki67という指標を測ってデータを集め出されたのは、10~15年前くらいかかるらしいです。なのでデータとしてまだ信頼性が低いということなのかもしれません。

 

(追記・ブログ本文ではki67の値を乳がん患者自身はそこまで気にする必要がないという結論になりました。それはいいと思うですが、現在ルミナールタイプの乳がんをAとB分類する場合、このki67の数値のみを参照して決められています。ルミナールAとルミナールBは、術後の治療の抗がん剤治療の有無が決まる大きな分類方法です。なので、医師の側から見た場合や、治療方針を決定する場合は、このki67の数値が大きな意味を持ってきます。しかし、その治療方針として大きな意味を持つ基準のki67の測定基準と評価基準(どこからAとBを分けるか)がまだ医師の間で明確な合意がないことも事実なのです。医師が恣意的に抗がん剤治療を決定してしまう可能性が残ってしまうような実態なのです。)

 

 

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