一昨日、彼女は一晩眠れなかったらしいです。

もともと彼女はかなり寝つきがいい方でした。なので、これはタモキシフェンの副作用の可能性が非常に高いと思います。

 

大事を取って次の日は仕事を休んだらしいです。

一応、彼女がその日に仕事をしないことによって会社に迷惑をかけてしまうことがない日だったので、休んだということでした。

ですが、その日はたまたま運が良かっただけであって、次は突然仕事を休んでしまう訳にはいかない日の前日に眠れなくなるかもしれません。

何かしら手を打っておかないと、今後問題が起きてしまうことが予想されます。

 

ただ、偶然にも彼女のタモキシフェンの使用開始後1か月の検査の日が来週早々にあります。

なので、この件に関しては、すぐに主治医に相談できることになります。

まあ、彼女と主治医のとはいろいろとありまして、あまり主治医を頼りにはしていない経緯もあるのですが・・・

不眠はタモキシフェンの副作用の中でも比較的多い方のもののはずなので、対処方法は決まっていることでしょう。

彼女の主治医だからどうの、とはならないことだとは思います。

 

少し調べてみたのですが、やはりタモキシフェンの副作用や更年期障害の代表的な症状として不眠はあるようですね。

眠剤に関しては、その患者さんの症状の強さによって使うかどうか決めるようです。

最初は頓服として使って行くのでしょうか。

取りあえず、いざという時のために使う頓服薬を持っているだけで、安心できて寝つきもマシになる、というようになってくれると一番いいと思うところです。

彼女の話を聞くと「眠らないと明日の仕事がまずい」と考えて、余計に眠れなくなってしまう」というようなことも言っていました。

 

しかし、彼女はタモキシフェンを飲み始める前は、本当に寝つきのいい人でした。

眠い時は、冗談ではなく本当に5秒で寝ました。

その彼女が一晩眠れないというのは、よっぽどですよね。

おそらく、そういう人は眠れない時の過ごし方もあまり知らないのだと思います。

僕は寝つきに関して、良くもなく悪くもなく、普通です。

次の日は早いのに眠れないことも多々ありますし、逆に睡眠不足の上に疲れていて、目をつむったらすぐに眠ってしまうような場合もあります。

なので、布団に入る前から、その日の自分の寝つきはある程度予想できます。

「どうせ今日はすぐには眠れないだろうから、眠れない場合はこの本を寝ながら読もう。」のような感じで、ある意味で眠れないことにも慣れています。

そうこうしている内に、寝てしまえる場合もあります。

しかし、そういったことが今までほとんどなかった人が、ある時期から突然眠れなくなったら、眠れない時の眠り方を知らないはずです。

そういうものを少しずつでも彼女に覚えて行ってもらいたいと思います。

 

それと、このブログで何度か書かせてもらっていることですが、タモキシフェンは飲み続けることで血中濃度を少しずつ上げていく薬なので、飲み始めた最初の内はホルモンバランスが安定しません。

更年期障害のような症状はホルモンバランスの乱れからくるものなので、取りあえずホルモンのバランスが安定するというか平衡状態になるというか、変化しなくなるまでは、副作用も安定しないはずです。

なので、これは逆に考えると、最初の2~3ヶ月までのホルモンバランスの乱れからくる副作用は、後に無くなる可能性もあるはずです。

そういった場合は少ないのでしょうが、あり得なくもないので、一応期待したいところです。

まったく無くなるまではいかなくとも、少しマシになってくれるくらいならば十分にあり得る範囲だと思います。

 

彼女の不眠があまりに酷い場合はすぐにでも眠剤を処方してもらうべきでしょうが、最初の2~3ヶ月のタモキシフェンの副作用は、後にマシになることを期待しながら、慎重に様子を見ていきたいところです。

 

 

最後までお読み頂きありがとうございます
よろしければ応援クリックお願い致します




にほんブログ村

タモキシフェンの副作用発生率は非常に高いです。

タモキシフェンは劇薬」の回のブログで一度書いたことですが、ノルバデックスの添付文書には全体の8.3%に副作用が出たとなっています。

ですが、実際には50%前後の人に副作用が出るようです。僕が聞いた3人の医者が3人ともそんな感じだと言いました。

そういった訳で「製薬会社というのは、酷いものだな」と思っていました。ですが、どうやら8.3%という数字には、軽いホットフラッシュや頭痛、体重増加などの更年期障害のような症状は入っていないようです。

製薬会社が薬の添付文書に記載しなければいけない副作用の基準などがあるのか不明ですが、自覚症状が出てもカウントされていない副作用がとても多いようです。

 

軽いホットフラッシュや頭痛、不眠のような自覚症状を含めた全ての副作用が50%くらいらしいのですが、本当に重篤でタモキシフェンの服用を中止しなければならないレベルのものは5%くらいらしいです。

残りは「とても辛いが何とか続ける」レベルの副作用から、「体の変調を多少感じる」レベルのものまで様々のようです。

僕の彼女に起きてしまった副作用は強い頭痛でした。彼女の話を聞く限り、おそらくこれはタモキシフェンの副作用の中でも、かなり強い方の部類です。

ですが、頭痛は今のところ一日限りです。「かつてないくらい強い頭痛だった」と言っていたので、その頭痛はタモキシフェンの副作用の可能性が高いです。

ただ、どこまでがタモキシフェンのせいなのかは、はっきりしない部分があります。

頭痛が起きたこと自体がタノキシフェンのせいなのか?

それとも、頭痛を強めてしまったことがタモキシフェンのせいなのか?

たまたま起こった頭痛で、まったくタモキシフェンのせいではないということも、可能性としては否定できません。

タモキシフェンの副作用を考える時に、こういうところが難しくなってきます。

 

タモキシフェンは簡単に言うと、エストロゲンのホルモンとしての作用を減らす薬です。タモキシフェンの副作用の多くはエストロゲンの反応が弱くなることで起きます。

ただ、そもそもエストロゲンは、閉経前の女性であれば周期的に血中濃度が増減しているものなのです。

つまり、タモキシフェンの副作用は、生理や閉経によって女性の体に起こる変調と基本的に同じものです。それらの強いものだと考えるべきです。

なので、「体の変調」を副作用とするならば、タモキシフェンは非常に多くの人に副作用があるはずです。逆に外科的なことや投薬などの、何等かの治療を必要とするものを副作用とするのならば、タモキシフェンの副作用はそこまで多くの人には起きないことになります。

ただ、そこに境界線を引くことは難しいです。

 

自律神経失調症という病名は有名ですが、この病気はタモキシフェンの副作用に非常に近いものです。

エストロゲンはホルモン物質ですが、ホルモン物質は神経伝達物質の役割もになっている場合もありますし、それらと競合している場合が多いです。

エストロゲンのような主要なホルモン物質のバランスが変わると、神経伝達をになう物質のバランスも確実に影響を受けているはずです。

自律神経失調症の症状を検索してみると、タモキシフェンの副作用にかなり一致すると思います。

ということは、自律神経失調症の改善策が、そのままタモキシフェンの副作用対策になります。

少なくとも、薬などの治療に頼らない自律神経失調症の対策は、タモキシフェンの副作用対策として積極的に取り入れていいはずです。

〇適度な運動、有酸素運動
〇バランスの良い食事
〇ストレスをためない
〇規則正しい生活
〇マッサージやストレッチ
〇音楽を聴いたりアロマテラピーなど

自律神経失調症の改善策は、検索をすると非常に多く知ることができます。タモキシフェンの副作用対策として彼女に勧めて行こうと思っています。

 

(追記) 現在、彼女はタモキシフェンを飲み始めてから3ヶ月以上経ったのですが、タモキシフェンの副作用としての頭痛はほとんどありません。ですが、不眠に苦しんでいます。

彼女はもともと、かなり寝つきが良い方でした。そして、現在は軽くない不眠に毎日苦しんでいます。なので、これはタモキシフェンの副作用である可能性が高いです。

少しでも彼女の不眠を解消すべく、今はいろいろとタモキシフェンの副作用の情報を集めています。

この回のブログでは、タモキシフェンのことを「エストロゲンのホルモンとしての作用を減らす薬」としましたが、どうやら、これはあまり正しい言い方ではなったようです。

タモキシフェンはSERM(選択的エストロゲン受容体モジュレータ)というものに当たるらしいです。

これは、簡単に言えば、エストロゲンの効果を抑える現象と、抑えない現象がある、ということです。「選択的」というのは、場合によって違う、という意味です。

エストロゲンは、非常に多くのことに関係している女性ホルモンです。そして、タモキシフェンはエストロゲンに関係に関係している反応を全て抑えるわけではない、ということになります。

閉経後にタモキシフェンを服用すると、骨粗しょう症になりにくくなることが知られています。骨粗しょう症は閉経によりエストロゲンが減少することによって起こるので、ここでは、タモキシフェンはエストロゲンを増やしたことと同じ効果が出ています。

同様に、エストロゲンが増えて、フロゲステロンが減少すると、不眠になると言われています。タモキシフェンがエストロゲンを抑えるだけの効果であるならば、タモキシフェンでは不眠にはならない理屈になります。

(追記はここまでです。以降も少しずつ追記していくかもしれません。)

 

 

最後までお読み頂きありがとうございます
よろしければ応援クリックお願い致します




にほんブログ村

前回のブログ「大病院のデメリット6」では、タイトルとは逆に大病院の良いところをいくつか書いてみました。

大病院についての文句は、これまでのブログでさんざん書いてきたので、これで多少でも帳尻が合うといいのですが・・・

大病院には良いところも悪いところもあります。どちらも「患者数が多い」ところから始まることです。

患者自身の立ち回り次第で、大病院の良い部分の恩恵を受けることができますし、悪い部分の弊害を回避できるかも知れません。

 

僕が大病院の患者数が多いことで起こる一番の弊害だと思うことは、医師が患者に対して流れ作業的になり、あまり患者の意向に耳を傾けなくなるところだと思います。

とにかく、大病院の医師は忙しいものらしいです。

大病院に勤務する医師は、その忙しさゆえに、流れ作業的に次々に患者を診察してしまうようになりがちです。

看護師のSさんもそう教えてくれました。前回のブログでふれた本にも同様なことが書いてありました。また、このブログのコメントやネット上の書き込みにもうかがえる意見です。

乳がんの診断を受けてショックを受けている患者が、その後に自分の希望をあまり聞かれずに治療方針を機械的に決められて押し付けられたならば、二重のショックを受けることになります。

残念ながら、現在の乳がんの治療は確率的に再発率などを下げるもので、確実に根治できると言い切れるものはないです。

確率的に行うしかない現在の治療法なのですが、その確率の解釈が医師と患者でズレる可能性があります。

患者が「1%でも再発率を下げる治療は考え得る限り全てやって欲しい」と希望しても、医師が「その治療法は効果が低く副作用が大きいので止めましょう」と拒否されるかもしれません。

その逆に、患者が「抗がん剤や放射線の治療は心理的に抵抗があってやりたくないです」のように希望しても「標準治療ではこの治療を必ずやります」と押し付けられるかもしれません。

これらのやり取りは普通に起こり得ることで、それが機械的に流れ作業的に行われた時の患者の失望感は計り知れないと思います。

 

彼女と僕はこれに当てはまりました。彼女と僕は失望するより怒りを覚えましたが・・・

大病院や大学病院には患者の利益にはならない大人の事情が渦巻いています。他の科の医師や先輩医師に「気を使ったり」するのです。気を使うべき対象は、本来患者であるべきなのですが・・・

総じて、そういった「気を使う」行為は、患者のためにならないばかりか、患者の弊害になることがほとんどのはずです。

 

こういった事情により、僕は彼女の主治医が本当に不誠実な医師に見えました。

彼女が希望していないのに、不自然な説明方法で抗がん剤治療を勧めてきたように見えました。乳がんのタイプがルミナールAの彼女には抗がん剤の効果はかなり低いはずなのにです。

というか、不誠実な医師だと、当時は決めつけていました。

ですが、「医師を信頼するために」の回のブログで紹介したSさんの話を聞いて、これを改めようと思いました。

Sさんが言うには、「多くの医師は患者のことを第一に考えている。自分の利益を優先させて、患者のことを考えない医師は本当にごく一部。でも大病院などの忙しい状況に置かれると、どんな医師でも診察が流れ作業的になってしまう。患者の方からしっかりと医師にアプローチをすれば、これが解消される場合も多い。」ということでした。

そして、僕としては驚くことに、前回のブログの内容の元になった乳がん関係の本に、このSさんが言っていたことと、ほぼ同じ趣旨のことが書いてありました。

医師を目指す人は、その世間的な地位や高い収入を求める前に、まず第一に人を助けたいという心がある、ということなのだと思います。

基本的に医師には悪い人間はいない、と思っておくことが正解のようです。

 

しかし、彼女と僕は乳がんの治療で主治医と信頼関係が築けずに、非常に不利益を被ったことは事実です。そして、同様のことは、ネット上の書き込みでも散見されます。

そこで、こういった大病院で起こり得る医師とのトラブルを回避するための方法を、僕なりにまとめてみました。

 

乳がんの治療法を決めるのは医師と患者の話し合いです。二人で決めるのです。しかし、できるならば患者主導で治療法を決めるべきです。

まずは、なるべく早い段階で、自分が治療に対して思うことを全て医師に告げましょう。

何度も挙げている例ですが

「再発率を1%でも下げられる治療法を全部やりたい」や

「抗がん剤治療や放射線治療など(特定の治療法)はやりたくない」などです。

もっと主観的なことを告げてもいいと思います。大病院では、時間の許す限り、主治医となるべくどんな話でも話をした方がいいようです。

ただ、なるべく粘って時間をかけろ、ということではないです。決められた時間内で、自分の意向や希望をはっきり伝えるべきです。

乳がん自体のことや乳がんの治療法などの話を主治医とするためには、やはり自分で乳がんの勉強をすることが必要です。そこで得た知識によって、自分がどういう治療法を望んでいるのかがはっきりするかもしれません。

ですが、これは人によってはとても苦しい作業になってしまうかもしれません。

その場合は、ソーシャルワーカーなどが行っている、無料相談のようなものを積極的に使うべきでしょう。

乳がんの治療は全て確率的に行われます。そしてその確率の捉え方は人それぞれです。どんな治療法も基本的には全てが間違いではないです。

医師の勧める治療法と自分の希望する治療法が一致しない場合は、時間が許す限り話し合うべきです。

他に選択肢はもうないのかを確認すべきです。医師の勧める治療法と患者の希望する治療法の、それぞれの確率としての治療成績のような数字がないのかを聞くべきです。あるなら、その数字を聞いて、それについてはやり話し合うべきです。

医師とよく話し合えるためにも、基本的なことは自分で調べるか無料相談などで聞いておくべきです。そういうところで得た知識を元に、自分の希望する治療法を医師に提案するのが理想的だと思います。そしてその治療法が無理だとしても、自分の希望に沿った次善策を医師に求めるべきです。

 

これらのことは、大病院で流れ作業的に乳がんを治療されてしまいそうになった場合の話です。

誰がどこから見ても、この医師を信頼していれば問題はない、と思える医師に運よく当たる場合もあります。そういった医師を人づてに紹介してもらえる場合もあるかも知れません。僕も何人もそう思える医師を見たことがあります。

それならば、もちろんその医師に全てを任せていいと思います。

ただ、大病院では設備やスタッフが充実している分、患者数が多くなり、患者一人ひとりにそそがれる医師の熱意が少なくなるようなのです。

その場合には、患者の熱意が必要になります。

 

 

最後までお読み頂きありがとうございます
よろしければ応援クリックお願い致します




にほんブログ村

PAGE TOP