現在までの経緯を書き進めます。

彼女は、近くの婦人科の医院での診察ののち、大学病院の紹介状をもらいます。大学病院でやった針生検の結果、乳がんだと診断されました。

ここで僕は彼女にアドバイスしました。今でもそれが正しかったのかどうか、ずっと悩んでいる内容のアドバイスです。

「某がん専門の有名病院で手術をしてもらってはどうか?」と。

針生検をしてもらった大学病院も、本当に一流の大学病院なんです。そして、その病院の婦人科部門の科長の先生が手術してくれるはずでした。

某有名病院でと思った理由はいくつかありました。もちろん「がん専門」の病院の方が乳がんの手術数が多く、一般的に安心感はあります。ですが、あの時点では、他にもいくつも考え得るメリットとデメリットがありました。

あの時点で考えられた、病院を変えることのメリットとデメリットを挙げてみます。

メリット

○手術数が非常に多い。よってあらゆる患者に対するデータが豊富。

○某有名病院の方針として、患者との向き合い方や治療方針をオープンにしている。それらを医師の経験に関係なく医師同士で共有しているらしい。

○某有名病院の方針として、乳房再建手術を積極的に行っていて、再建を多くやっている外科医がいるようだ。

○僕の両親がその病院でお世話になっていて、その病院の雰囲気などをある程度知っていた。(ただし両親ともにがんではなかったですが)

 

デメリット

○手術までの期間が長くなる。手術が遅くなる。

○移動後の病院で主治医になってくれる医者がどんな先生なのか不明。現在かかっている大学病院なら確実に経験豊富な科長の先生が手術はしてくれる。

 

これらのメリットとデメリットを考え合わせた上で、僕は彼女にがん専門の病院で治療してもらうことをすすめました。そして彼女のそれに同意してくれました。

その大学病院のとても良くして頂いた、とても偉い科長の先生に、おそるおそる、転院したい旨を告げました。

そうすると、快く(?)紹介状を書いてくださいました。

御恩は一生忘れません。ありがとうございました。

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まず、彼女は左胸の下の方に小さなしこりを発見して、自宅近くの婦人科に行きます。その時、そのしこりは「多分問題ないだろう」ということでした。

一応経過観察のために、近い内にまた来るように言われます。安心した彼女は油断をして、言われていたよりも大分遅くにもう一度その婦人科を訪れます。

そうすると、やはり、そのしこりは良性のものらしく、問題ないと言われたらしいです。しかし、その時に「前には無かった別の影が見えている・・」と言われ、かなり長く診察してもらった挙句に、大学病院に紹介してもらうことになりました。

その婦人科ではマンモグラフィーとエコーと触診をしています。当然のことなのかもしれませんが、大学病院では針生検をやることになり、そこで乳がんの診断が出ました。

今考えると、偶然が重なり、すごく運が良く乳がんが見つかったように思われます。彼女が近くの婦人科を再訪したのは大体10カ月後くらいでした。

あの時に医者に指示されていたのは2~3か月後の再訪です。

もしその通りに2~3か月後に再訪していたとして、その時に「前回のしこりはやはり良性のようです」とだけ言われていたら、それ以降は、それこそ安心して油断した彼女は相当の期間、乳がんを意識することなく、普段の生活をしてしまったと思われます。

彼女はかなりの医者無精です。乳がんの検診もほぼ受けていない状態でした。

本当に運が良かったと思います。逆に、こういうことで運が悪かった人のことを想像すると、そういう人に妬まれても仕方ないくらいとすら思えます。

運良く早期に発見され、命には別条ないと確信しています。その分、彼女にも僕にも心にゆとりがあります。ですが、これからの乳がんの治療は決して楽なものではないと思われます。

その苦労をブログに情報としてまとめて行こうと思っています。彼女がこれから経験する苦労が、他の乳がん患者にとってわずかにでも有益な情報になり得れば幸いです。

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初めまして。

親しくお付き合いさせていただいている女性が乳がんになりました。

心配になり、彼女の検査や診察に付き合うとともに、乳がんについていろいろ調べている最中です。

彼女の乳がんについての診断の結果や治療方法、乳がんのタイプやそれに使う薬の情報など、まとめて書き残したいと思います。

少しずつ乳がんについての知識をつけて行こうと思っています。

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