彼女のお母さんは、乳がんの手術をする直前に足を骨折をしてしまい、手術が終わった現在でも、まだギプスをしています。ギプスをしたままでの乳がんの手術は、かなり苦労されたようです。
そして、「彼女のお母さんが無事退院できました」の回のブログで書いたのですが、お母さんは高齢なこともあって、骨折の治りが少し遅れているようです。
温存手術後の放射線治療を開始する予定の日までには、骨折は完治しないようです。
ただでさえ、高齢の方には、放射線治療のために平日5日間を5週間も病院に通うのは大変な苦労です。
その上、お母さんはギプスをしている状態なので、通院の労力は倍増するかもしれません。
松葉杖は高齢なお母さんには危険だという理由と、乳がんの手術直後に胸の辺りに松葉杖をあてるのは良くないという理由で、使っていません。
基本的に車いすで移動しているらしいです。
こういう話を彼女から聞いているのですが、考えてみると、放射線治療を少し後回しにするという選択肢もあるのかもしれないです。
彼女の乳がんの治療を考えていた時に、術後の放射線治療はどのくらいまでに行えば平気なのかを調べたことがありました。
このブログのコメントでアドバイスをもらったこともあります。
僕の記憶が確かならば、術後おおよそ5か月~半年後くらいまでに放射線治療を行えば、効果は下がらないはずです。
もう一度調べ直してみました。
まず、いつもお世話になっている、某ネット上で乳がん患者の質問に答えている先生の発言に、「5か月以内に開始で十分」というものがありました。
そして、詳しく調べていくと、日本乳癌学会のガイドラインに術後の放射線を受ける期限についての記述がありました。
放射線療法は術後早期に開始することが勧められ,特に術後20週を超えないことが勧められる。
という内容の記述で、推奨グレードはBです。(推奨グレードBならば、ほとんどの医師が支持するレベルの内容です。)
また、このブログのコメントでアドバイスを下さった方の内容は「部分切除なら手術から半年以内に放射線をしたほうがいい」と、その方の医師が言っていたとのことです。
これらのことから、術後、大体5か月~半年くらいまでの間に、放射線治療を始めれば問題ないようです。
また、逆に術後20週を越えると、放射線治療の効果が下がってしまうという内容の記述もありました。
そういったわけで、僕は、お母さんは骨折が完治してから、放射線治療を開始した方がいいと思います。
ただ、お母さんの乳がんの手術には、手術直前に手術した場所とは別の個所に、MRIによってしこりらしき影が映っていたという、嫌な経緯があります。
その影については、結局何も対処をできていない状態です。MRIでは映るのに、エコーでは何度検査しても映りませんでした。(「MRIの再読影でもう一つしこりが見つかる」)
こういったこともあって、もし術後の放射線治療を延期してもらうことを希望しても、お母さんの主治医の判断は、ただ単に「術後5か月~半年までなら遅らせても大丈夫」とはならないかもしれません。
お母さんの主治医は、そのしっかりと確認できなかったしこりらしき影と、術後の局所再発に関する検査を、両方同時に「経過観察」として行っていくと説明していました。
まあ、お母さんの主治医がどういった考えだったとしても、取りあえず放射線治療を遅らせるという選択が可能かどうかを相談してみるべきだと思います。
お母さんの主治医は熱心な人で、お母さん本人とでは少し話がはっきりとしない部分を、娘の彼女に電話で聞いてくれます。
彼女の方も、重要なことは直接お母さんの主治医に電話で報告しています。また、先生が忙しい時には、代わりに乳腺科の看護師が電話で彼女の話を聞いて、後で先生に伝えて置いてくれることもあります。
このような状況なので、近々彼女からお母さんの主治医の先生に電話をしてもらい、お母さんの放射線治療を延期することが可能なのかどうかを聞いてもらうと思っています。
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