乳がんの疑いを感じたら
しこりを発見するなど、乳がんの疑いを感じたら、まずは落ち着きましょう。
落ち着ける理由を挙げます。
一般的に乳房内にできるしこりの大部分は良性のしこりです。
僕の彼女にも、乳がんのしこり以外に多くの良性のしこりがありました。
たとえ乳房内にしこりを発見して、それが乳がんである可能性は基本的にかなり低いです。
次に、もし乳がんだったとしても、乳がんは他のがんと比べて対処しやすいがんです。
がんと聞くと不治の病のようなイメージを抱く方もいるかもしれませんが、それは間違っています。
乳がんに良く効く薬も今は多くあります。
乳がんになる大きな原因の一つにエストロゲンとプロゲステロンの二つの女性ホルモンが関係していることが分かっています。
その一つのエストロゲンを抑制する薬が、以前より乳がん治療に使われていて、非常に高い効果を発揮しているらしいです。
また、以前はHER2というタンパク質が異常増殖する、HER2陽性乳がんが予後の悪いタイプの乳がんとして知られていました。
ですが、現在ではHER2タンパク質のみに作用する分子標的薬が開発され、副作用は最小限にとどめながら劇的な効果をあげています。
そして、乳がんはがんの中でも進行の遅いがんだと言われています。
他のがんに比べて急激に悪化する可能性は低いです。
僕の彼女は乳がんの疑いのあるしこりが検査で見つかった時に、「取りあえず3ヶ月様子をみよう」と医師に言われました。
「様子を見よう」とは何もしないということです。
その医師の判断が妥当だったのかは僕にはわかりかねますが、しかし、一般的に乳がんの進行速度はそこまで早くないというのは定説のようです。
ただ、進行が遅いがんであるがゆえに、治療から10年以上経っての再発もあり得るのも乳がんの特徴です。
落ち着いて医師に診てもらいましょう。
婦人科・産婦人科やできれば乳腺科を受診しましょう。
問診、視診、触診、エコー、マンモグラフィーなどの検査をしてくれます。
腫瘍の大きさ以外に、形、硬さ、位置、などで癌の疑いが強い場合は腫瘍に直接針を刺して組織を取り出す針生検をします。
針生検の結果によってがん細胞が確認されて、はじめてがんの診断が確定します。
針生検の結果が出るまでは、がんの可能性が高いか低いかということ以上の診断はできません。
最近のコメント