彼女の病理検査の結果が出る日が迫ってきました。今月末です。その日に向けて、情報収集を加速していきたいと思っています。

今は乳がんで使う抗がん剤についての情報を集めています。

乳がんで使う抗がん剤について解説しているサイトや、実際の乳がん患者の体験などの書き込みを読んでいるところです。

それらを読んでまず感じたことは、乳がんでは多くの人が抗がん剤治療をするしないで迷っている、ということです。

病理検査結果をもとに細かくケースに分けて、あらゆる説明や質問がされています。

そして、抗がん剤による治療は、患者の希望によって受ける受けないを決める場合が非常に多いのではないか、とも思いました。

手術は受けるけれども、抗がん剤治療は受けたくない、という書き込みも多かったです。抗がん剤は副作用が強いイメージなのでしょうか。

僕の彼女もそういうイメージを持っています。抗がん剤の治療は一番受けたくない治療のようです。

僕もできれば副作用の強い治療は彼女には受けて欲しくはないですが、しかしそれは治療の恩恵次第だと思っています。

治療の恩恵が非常に大きいならば、大きな副作用のある治療法でもするかどうか検討するべきです。

医師が患者に抗がん剤をすすめる基準も、そういった治療のメリットとデメリットのバランスのようです。

 

彼女の場合は、抗がん剤を使う目的は、乳がんの手術後の再発の予防です。その場合の抗がん剤治療のメリットは、再発率を低下させることです。(どうも専門的には無再発率の上昇、というようです。)

そして、再発予防に抗がん剤を使うメリットが大きくなるケースは、ステージやサブタイプやグレードなどから予想される、乳がんの再発の危険性が高い場合になるようです。

抗がん剤治療以外の再発予防だけだと十分に再発の危険性を避けられない場合に、他の治療法にプラスして抗がん剤を使う、ような感じです。

ただ、HER2陽性の乳がんの場合は、ハーセプチンとセットで抗がん剤を使うようです。この場合はプラスするというより、セットで使うという感じのようです。

なので、彼女の乳がんの細かな評価を考慮しつつ、情報を集めている次第です。

具体的なことは、次回以降のブログで書いて行こうと思っています。

彼女の乳がんのサブタイプ分類はルミナルBになります。

ルミナルBは基本的には抗がん剤使用が推奨されるサブタイプです。

どうなることやら・・・

 

抗がん剤治療は、おそらく患者側の好き嫌いが別れるところが非常に大きい治療法です。

なので、医師も無理にはすすめない治療法のはずです。

患者が嫌だと言えば、それならばやらないでおこう、となる治療の代表なのではないでしょうか。

そして、彼女も僕も抗がん剤治療には消極的です。

でも、だからこそ逆に、適当にその時の気持ちだけでやるかやらないかを決めずに、なるべく多くの情報を集めて、悔いのないするしないの選択をしたいと思います。

何年も先に、たとえ彼女の乳がんが再発したとしても、「あの時に抗がん剤さえやっておけば・・・」と悔やむような事態は避けたいです。

 

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病理検査結果が出るまでにネットなどでいろいろ調べて、それを元に彼女と話し合って、ある程度こちらの希望する治療方針を決めておこうと思ってました。

そして、それを順にまとめていって、このブログに書こうと思っていました。

ですが、なんとうか、無理でした・・・

今これを書いている直前に、まずは放射線治療について、まとめようとしてました。

2000字くらい書いたところで、「こ、これは無理だ。まとまらん。やっとれん。」ってことで全部消しました・・・

 

いやいや、がんの治療は本当に複雑ですね・・・

だって、医者によって少しずつ言っていることが違うし、病院によっても少しずつ違うし、そのソースとなる論文の結論も違うっぽいんですから・・・

まあ、そもそも、がん(細胞)というもの自体が人それぞれに少しずつ違うものですからね・・・

 

もう、誤解や間違いを承知である程度強引に結論を出すしかないです。そのように読んでもらえると嬉しいです。

 

放射線治療に関しておおざっぱにまとめると・・

〇温存手術後の放射線治療は乳房内再発を予防するものである。よって転移再発には影響はなく、命に係わる選択ではない。

〇術後の放射線治療を受けるか受けないかに関わらず、乳房内再発をした場合は、乳房全摘手術を受ける。またその場合、放射線治療を受けていると乳房再建が難しい。

〇放射線はかなり正確に乳房だけに照射することができるので、他の器官に与える副作用は少ない。

〇温存手術後の放射線治療には乳房内再発を減らす確かなエビデンスが多数ある。

〇病理検査やリンパ節転移の個数によって再発リスクが高いとされた場合の方が、そうでない場合より放射線治療の再発予防効果が大きい

 

箇条書きにして言い切ってみましたが、どれ一つとっても、「そうとも言えない」という情報も少なからず出てくると思います。

取りあえず強引にまとめてみました。その取りあえずのまとめから、さらに取りあえずの結論を出すしかないです。

 

結論として、不謹慎かもしれませんが、僕としては放射線治療はやっても省略してもどちらでもいいと思います。

上記のまとめだと、温存手術後の放射線治療は、やれば確実に乳房内再発率を下げます。そして副作用も大きくはないです。

ですが、たとえ乳房内再発をしても、それは命に係わることではないようです。

それと彼女がお世話になっている病院が「放射線治療を省略していいよ」と言ってくれる場合は、元々乳房内再発のリスクはかなり低い場合だと思われます。

最後に、もし放射線治療を受けるならば、平日にかなりの日数を病院に通うことになります。仕事をしている彼女には大変です。

 

いろいろ考え合わせると、僕としては、どちらでもいいと思いました。

彼女の希望通りにしようと思います。

多分、彼女の性格からすると、やらないことを希望すると思います。

なので、病院側からやらなくてよいというお達しが出たならば、ありがたくそうしようと思います。

ただ、病院側がやった方がいいと言って、彼女がやりたくないと言った場合は・・・

その時はもう一度考え直したいと思います。

彼女の乳がんはリンパ節への転移はありませんでした。これは放射線治療省略の可能性への好材料です。ki67=増殖能が高いことはマイナスの材料になるのでしょうか。

あとは手術でのいわゆる「取り残し」の有無が判断材料になると思われます。

 

今月末に答えが出ます。

 

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3月18日からの三連休に、彼女と少し羽を伸ばすことができました。合間に少しずつ散歩をするようにしてみました。

天気が大変良かったこともあって、二人で気持ち良く散歩をすることができました。

僕の印象では、彼女は出不精なのですが、体を動かすこと自体は嫌いではないです。散歩も彼女は好きな方です。ですが、彼女が実際に散歩をする回数は相当少ないです。

彼女は事務の仕事をしていて、仕事の日に帰って来てから自ら散歩することはまれです。

駅の近くに住んでいて都心のオフィスに仕事をしに電車で通っているので、通勤だけではほぼ運動になりません。

そうすると週5日は運動不足の日になってしまいます。

彼女と話し合った結果、電車で帰宅する際に最寄り駅の一つ前の駅で降りて、一駅分歩いて帰って来よう、となりました。

約2キロくらいの距離で、これを毎日繰り返せれば、運動不足の彼女には相当良いものになると思います。いや、毎日とは言わなくとも、週に2~3でも十分です。

彼女の努力に期待したいと思います。

ま、まあ、雨が降ったら中止、寒かったら中止、疲れてたら中止、のような感じになってしまうかもしれませんが・・・

 

現在、彼女と今後の乳がんの治療方針を話し合っておくべく、再発予防の治療法について情報を集めています。

手術前の針生検やその他の検査の結果で分かっていることは

  • 浸潤径 1.5cm~1.8cm
  • センチネルリンパ節生検 0/2
  • ホルモンレセプター ER PS5 IS2 PgR PS5 IS3
  • HER2 1+
  • ki67 high

という感じです。

ステージはⅠ、サブタイプ分類はルミナルB、となると思います。

リンパ節転移がないことは本当にありがたいです。ki67、いわゆる「増殖能」が高いことが心配です。

HER2が陰性なので、ハーセプチンでの分子標的治療はないはずです。

ホルモンレセプターはエストロゲンもプロゲステロンも、強陽性ということでしょうか。ホルモン療法は必須になると思われます。

彼女は結構真剣に「ホルモン治療をやらない選択肢はないかな」と言っていたので、少し心配です。

ですが、そもそもタモキシフェンなどのホルモン療法の副作用ってどの程度のものなのでしょうか?

ホルモン物質の量は人それぞれ、千差万別なものですから、一概には副作用の大きさは言えないかもしれません。ですが、一般的にタモキシフェンは副作用が小さいと言われています。

彼女の乳がんのホルモン感受性は非常に高く、ホルモン療法の効果は大きく期待できるはずです。

なので、ホルモン療法は行うことを前提に、副作用の大きさや、副作用に対する対処法などを中心に、これからは情報を集めて行こうと思います。

 

分子標的治療はおそらくやらない。ホルモン療法はおそらく確実にやる。

 

では残りの放射線治療と抗がん剤による化学療法はというと、これは両方ともやるかどうか微妙なラインだと思われます。

 

まず放射線治療ですが、彼女がお世話になっている病院の方針としての乳がん手術の説明では、温存手術でも場合によっては放射線治療を省略する、となっています。

独自の基準を設けて、その基準に当てはまったならば、放射線治療を省略しても乳房内再発率は高くならないそうです。

そしてその基準は、どうやら、リンパ節転移の個数と、断端陽性などと言われるがんの手術での取り残しの有無が大きく関係するようなのです。

他にもいろいろ基準があるのかもしれませんが、この二つの基準を考えると、彼女が放射線治療省略対象になる可能性はあると思います。

よって、放射線治療はやるかやらないか、どちらに転ぶかわかりません。

病院側の基準ではやるべきかどうか微妙なラインになった場合のことを考えて、放射線治療のことは特に彼女と話し合っておくべきことだと思っています。

 

次に抗がん剤治療についてですが、これについても非常に微妙なところです。

彼女の乳がんは全体的に見ると初期ですし、一般的なルミナルタイプです。ですが、ki67が高いというところが心配です。

そして、ルミナルBタイプの乳がんが術後に抗がん剤治療を行うかどうかは、このki67の数値が大きく関わってくるらしいのです。

ルミナルBの場合、ki67が高い場合に抗がん剤治療を行うようです。

ただ、抗がん剤治療は、乳がんの進行度やリンパ節転移の有無なども加味して行うかどうか決定するようです。

なので、彼女の場合は行うかどうか、どちらになるか微妙なラインだと思います。

 

医師が「~治療、~療法は行わなくて大丈夫でしょう」と太鼓判を押してくれれば、一番ありがたいです。

逆に「~治療、~療法を行うことを強く推奨します」と言ってもらっても、迷わないと思います。

ですが、「期待できる効果は中程度、その治療法をやる患者さんもやらない患者さんもいます」のように説明された時に、彼女と二人で自信をもってやるやらないを選択できるようによく話し合っておきたいです。

 

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