術後の放射線治療は通院が基本ですが・・

彼女のお母さんは、乳がんの温存手術が終わり、現在は放射線治療をどの病院で行うかを検討しています。

手術の直前に、お母さんは転んで足を骨折してしまったのですが、その骨折の治りがイマイチのようです。

乳がんの温存手術後の放射線治療は、その治療を行うこと自体は、体にかかる負担はほとんどありません。

ですが、術後の放射線は、通常は平日毎日通って週5日、それを5週間、合計25回を行います。

手術断端が陽性の場合などは、これより多く行われることもあります。

乳がんの温存手術後の放射線治療は、治療そのものよりも、通院の労力が非常に大きい治療です。

ただでさえ通院が大変な乳がんの放射線治療ですが、彼女のお母さんは、今足を骨折した状態で、とても不便な状態です。

 

このようなことを、以前にブログで書かせてもらいました。

そうしたところ、このブログにコメントを非常に多く書いて下さっている「通りすがりさん」から、『乳がんの放射線治療を入院して受けることが可能ではないでしょうか?』という書き込みをしていただきました。

確かに、足が不自由な状態の方なら、入院して放射線治療を受けられる可能性はあるかもしれません。

そして何より、彼女のお母さんは、可能であるならば間違いなくそうしたいと希望するはずです。

もともと彼女のお母さんは、乳がんの手術で入院した時にも「家では療養しづらいので、なるべく長く入院させてほしい」と主治医に要望を出していたのです。

(その要望は受け入れてもらえて、通常よりも二日間、入院期間を延ばしてもらえました。)

なので、通りすがりのアドバイスをありがたくいただいて、彼女から彼女のお母さんに、そういったことを医師に提案してみてはと、伝えてもらいました。

 

本人は入院での放射線治療にとても乗り気

彼女の話によると、お母さんはこの話にとても乗り気らしいです。

というか、主治医にまだ相談していないのですが、すでにそうするつもりになっているらしいです。

骨折を診てもらっている地元の整形外科医に、その旨を乳がんの主治医に伝えてくれと頼んだらしいです。

お、お母さんは、彼女以上に気が早いようです。

整形外科医は、それについては何もしてくれなかったらしいです。

ま、まあ当然ですよね。

整形外科医は、お母さんの骨折がどの程度治っているかが判断できるだけで、乳がんの放射線治療について口を出せるわけもなく、がんセンターのベットの空き具合も知らないわけですから・・

まったく骨折が治っていない状態だったとしても、その提案が受け入れられるかは、がんセンターの方針や、主治医の機転次第のはずです。

ましてや、お母さんの骨折は、次第に治ってきていますし・・

お母さんの骨折の状態は、現在、がっちりとしたギプスでの固定は終わって、取り外し可能なギプスをはめています。

足の形のように曲がった板状のギプスをすぽっとはめて、包帯のようなものでグルグル巻くやつだと思います。以前僕も使ったことがあります。

さて、このような状態から、お母さんの「入院しての放射線治療」という要望は受け入れられるのでしょうか。

 

ネット上での書き込みからは

乳がんの温存手術後の放射線治療をするために入院するという事例は、実際にあるのでしょうか?

ネット上でそういった情報を探してみたところ、通りすがりがおっしゃったように、術後の放射線治療のために入院したという人の書き込みを、いくつか見つけることができました。

ただ、どういった基準で、術後の放射線治療を入院して行えるかという情報は、ほとんど得られませんでした。

あえて言うならば、どうやら病院次第のようです。当たり前ですが、病院のベットの空き具合が関係するはずです。

それと、通院が困難な場合や、特定の持病によって放射線の副作用の危険性が高まっている人などは、入院で放射線を受けるようです。

どうなんでしょう。

高齢のお母さんが、治りかけているとはいえ骨折して歩きにくい状態なのですから、僕には無条件で入院で放射線治療を受けさせてもらってもいいレベルのように感じます。

 

もしかすると、入院できるかどうか聞くのではなく、逆に、入院で放射線を受けられる病院を探してみるべきなのかもしれません。

 

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前回のブログ(乳がんの放射線治療は遅れるとまずいのか)で、僕は彼女のお母さんの放射線治療が延期できるのではないかと考えました。

延期する理由は、現在お母さんが足を骨折していて、放射線治療のために頻繁に通院することが難しいかもしれないからです。

延期してもいいのではなかと思った理由は、いろいろ調べたところによると、どうやら乳がんの温存手術後の放射線治療は、術後5か月~半年くらいに行えば、効果が落ちないようだからです。

ただ、問題は他にもありました。

お母さんが手術で取り除いた腫瘍があった部分以外に、少し怪しい場所があり、その部分の経過観察も含めた通院予定になっていたからです。

僕は直接は聞いていないので、どういったニュアンスなのかは正確には分からないのですが、お母さんの主治医は「放射線治療が終わってから、1回目の術後の経過観察をしたい」と言ったらしいです。

 

僕の彼女の乳がんの治療の時は、彼女の主治医と術後の再発予防の治療について、かなりもめました。なかなか術後の治療方針が決まりませんでした。

それによって、彼女の術後の経過観察は、一般的な温存手術後の経過観察通りになっていません。

なので、お母さんの術後の定期検査と、彼女の術後の定期検査を比べるわけにはいきませんが、彼女が手術をした病院の規定の温存手術後の第一回目の定期検査は6ヶ月後でした。

これに比べると、お母さんが指定された「放射線治療が終わってから、1回目の術後の経過観察をする」というのは、明らかに早いです。

つまり、ただ単純に「放射線は半年以内にかければ大丈夫」という理由だけで、放射線治療を延期できない理由があるのかもしれません。

 

また、実際にどういう日程になっているのかを彼女に聞いてみたところ、10月の頭に、お母さんが、まず放射線治療のみを行う予定の病院に1回行ってみることになっているらしいです。

(お母さんが手術をしてもらったがんセンターは家からかなり遠いので、放射線治療はより近い病院で受けさせてもらうことが決まっています。近いと言っても、がんセンターまでの半分程度の通院時間で、30分くらいらしいです。)

実際に一回行くことにより通院の労力を測ってみて、平日5回×5週間の放射線治療をやり切れるかどうかを決めることを、主治医がお母さんにすすめたらしいです。

もちろん、その時に、そちらの病院の先生にも話を聞くことになっています。

これはギプスの状態で通院することが前提の話です。

もちろん、これがお母さんに可能であれば問題ありません。ですが、実際問題どうなんでしょうか・・・

 

彼女のお父さんは健在で、車の運転もされる方です。

お父さんがお母さんの通院を車で手伝ってあげることが理想なのですが、それも難しいです。

お父さんは70歳を越えても現役で仕事をなさっていて、しかも第一線で活躍されています。

お父さんがされている仕事は、お父さんがいないと完全に回らなくなってしまう仕事です。

なので、週に1~2回程度ならば、何とか車で送ってあげることはできるでしょうが、平日毎日を5週間にわたりお母さんの通院に付き合うのは無理です。

 

このブログにも一度書かせてもらいましたが(「彼女のお母さんが無事退院できました」)、お母さんが骨折を診てもらっている整形外科は、地元で評判の良い医院です。

いくら、お母さんが高齢で骨折の治りが遅れていると言っても、良い医者ならば、治るまでの期間のある程度の予想を立てられることでしょう。

ギプスを外せる時期から、松葉杖などの補助なしで歩けるようになる時期までの期間も予想してもらう必要があります。

お母さんの骨折が治って普通に歩けるようになるまでの予想を整形外科医から聞いた後に、放射線治療を行う病院に実際に一度車椅子で行ってみて、その労力を測った上で、がんセンターの主治医に放射線治療を計画通りに行うか、延期するかを考えてもらう必要があります。

 

 

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彼女のお母さんは、乳がんの手術をする直前に足を骨折をしてしまい、手術が終わった現在でも、まだギプスをしています。ギプスをしたままでの乳がんの手術は、かなり苦労されたようです。

そして、「彼女のお母さんが無事退院できました」の回のブログで書いたのですが、お母さんは高齢なこともあって、骨折の治りが少し遅れているようです。

温存手術後の放射線治療を開始する予定の日までには、骨折は完治しないようです。

ただでさえ、高齢の方には、放射線治療のために平日5日間を5週間も病院に通うのは大変な苦労です。

その上、お母さんはギプスをしている状態なので、通院の労力は倍増するかもしれません。

松葉杖は高齢なお母さんには危険だという理由と、乳がんの手術直後に胸の辺りに松葉杖をあてるのは良くないという理由で、使っていません。

基本的に車いすで移動しているらしいです。

 

こういう話を彼女から聞いているのですが、考えてみると、放射線治療を少し後回しにするという選択肢もあるのかもしれないです。

彼女の乳がんの治療を考えていた時に、術後の放射線治療はどのくらいまでに行えば平気なのかを調べたことがありました。

このブログのコメントでアドバイスをもらったこともあります。

僕の記憶が確かならば、術後おおよそ5か月~半年後くらいまでに放射線治療を行えば、効果は下がらないはずです。

もう一度調べ直してみました。

 

まず、いつもお世話になっている、某ネット上で乳がん患者の質問に答えている先生の発言に、「5か月以内に開始で十分」というものがありました。

そして、詳しく調べていくと、日本乳癌学会のガイドラインに術後の放射線を受ける期限についての記述がありました。

放射線療法は術後早期に開始することが勧められ,特に術後20週を超えないことが勧められる。

という内容の記述で、推奨グレードはBです。(推奨グレードBならば、ほとんどの医師が支持するレベルの内容です。)

また、このブログのコメントでアドバイスを下さった方の内容は「部分切除なら手術から半年以内に放射線をしたほうがいい」と、その方の医師が言っていたとのことです。

これらのことから、術後、大体5か月~半年くらいまでの間に、放射線治療を始めれば問題ないようです。

また、逆に術後20週を越えると、放射線治療の効果が下がってしまうという内容の記述もありました。

 

そういったわけで、僕は、お母さんは骨折が完治してから、放射線治療を開始した方がいいと思います。

ただ、お母さんの乳がんの手術には、手術直前に手術した場所とは別の個所に、MRIによってしこりらしき影が映っていたという、嫌な経緯があります。

その影については、結局何も対処をできていない状態です。MRIでは映るのに、エコーでは何度検査しても映りませんでした。(「MRIの再読影でもう一つしこりが見つかる」)

こういったこともあって、もし術後の放射線治療を延期してもらうことを希望しても、お母さんの主治医の判断は、ただ単に「術後5か月~半年までなら遅らせても大丈夫」とはならないかもしれません。

お母さんの主治医は、そのしっかりと確認できなかったしこりらしき影と、術後の局所再発に関する検査を、両方同時に「経過観察」として行っていくと説明していました。

 

まあ、お母さんの主治医がどういった考えだったとしても、取りあえず放射線治療を遅らせるという選択が可能かどうかを相談してみるべきだと思います。

お母さんの主治医は熱心な人で、お母さん本人とでは少し話がはっきりとしない部分を、娘の彼女に電話で聞いてくれます。

彼女の方も、重要なことは直接お母さんの主治医に電話で報告しています。また、先生が忙しい時には、代わりに乳腺科の看護師が電話で彼女の話を聞いて、後で先生に伝えて置いてくれることもあります。

このような状況なので、近々彼女からお母さんの主治医の先生に電話をしてもらい、お母さんの放射線治療を延期することが可能なのかどうかを聞いてもらうと思っています。

 

 

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