先々週に彼女と喧嘩をしてしまった原因の彼女の火傷ですが、一応治りつつあります。

ですが、僕には痕が残らないとは言い切れる治り具合には見えない感じです。

彼女の話によると、過去に火傷でケロイドになってしまった部分があって、その時よりはマシに治っているとのことです。

そのケロイドになってしまった過去の火傷も、すぐに冷やさなかったらしいです・・・

 

今回は一応順調に治っているから、まあいいんでしょうか・・・

病気や怪我は発生も治癒も確率的な問題で、なるべく発生する率を下げるように予防し、なるべく治癒する確率を上げるように治療することが必要だと、僕は思っています。

治ったから良かった、治らなかったけど仕方ない。その二つはその通りですが、そういう問題とは別に、健康に関して重要なことはすべてやっておきたいです。

なので、これからも僕は彼女にいろいろ口を出し続けるのかもしれません。

 

彼女の乳がんの治療についてですが、近々、術後1回目の検査を受ける予定になっています。

彼女は今年の2月下旬に乳がんの手術を受けたので、10カ月目くらいの検査になります。

非常に中途半端な時期の検査です。これは彼女が手術をした病院の術後の検査の規定が、彼女が手術を受けた以降に変更されたことの結果のようです。

もしかすると、彼女が術後の再発予防の治療をどうするか悩んでいた期間が長かったせいもあるかもしれません。

結果が心配ではありますが、これに関しては彼女も僕もどうすることもできないので、受け入れる心の準備をするだけです。

ただ、彼女の乳がんのタイプはルミナールのAになるので、もし転移再発の危険性があるとしても、もう少し先になると思います。

局所再発に関しては術後数年以内が多いようです。まずはこちらが心配になります。

 

彼女はタモキシフェンは飲み続けています。タモキシフェンを飲み始めてすぐに起きた副作用の不眠に関して、未だに苦しんでいるようです。

ただ、少しずつではありますが、僕が聞く限りではましになっているようにも感じます。

もしかすると、単に眠り辛くなったことに彼女が慣れてしまっただけかもしれません。

「眠れない」ではなく「寝つきが悪くなった」というレベルの範囲での攻防にはなっているので、今のところ睡眠導入剤は使っていません。

睡眠に関しては、生活習慣の見直しによって改善する可能性は十分にあります。

生活習慣病の予防などと合わせて、地道に取り組む問題です。

タモキシフェンとは5年間の付き合いになるのですから。

 

もう一つ、このブログを読んで下さっている方に、ご報告することがあります。

彼女のお母さんの乳がんの手術後の状態です。

お母さんの乳がんのタイプはトリプルネガティブだったので、術後の全身に対する治療は、抗がん剤治療という選択肢しかありませんでした。

ですが、お母さんは肝臓に持病があったために、抗がん剤治療は受けられませんでした。

もともと高齢だったので、肝臓の問題がなかったとしても、抗がん剤治療は微妙なところではありました。

なので、お母さんは術後の全身への治療は無治療になります。

温存手術をした乳房に対する局所治療として、放射線治療を受けました。

ありがたいことに、この放射線治療の副作用は大きくは出ていないようです。

ですが、乳房がチリチリと痛んだり、少し硬くなったりしているとのことです。

クリームを塗るなどの対処をしているらしいです。

 

彼女のルミナールAの乳がんと違い、トリプルネガティブの乳がんは転移再発する場合は3~4年以内が多いようです。

逆に、その期間を無再発で乗り越えれば、安心できる可能性が一気に上がるようです。

 

彼女の周りには心配なことがとても多いと僕の目には映るのですが、彼女自身はとても楽しそうに毎日を送っているように見えます。

もしかすると、僕の前ではそう振舞ってくれているだけなのかもしれないのですが。

 

 

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前回のブログを僕は少しおかしな精神状態で書きなぐってしまっていました。

書かれた具体的な内容は、今にになって読み直してみても、僕の正直な気持ちとしては間違っていません。

ただ、文章全体から受けるイメージが「怪我や病気の患者は、家族や近しい人のためにもしっかり治療すべきだ」というものになっていました。

このこと自体も僕の正直な気持ちではあるのですが、これをそのまま乳がんの患者に当てはめるのは間違っています。

このことを文章中ではっきり示さなかったことは、僕にとって痛恨の極みです。

このブログは乳がんについてのブログですし、読んで下さる方も何かしら乳がんと関わっている方が多いと思います。

乳がんと関わられている方や、その家族の方に、「乳がん患者は家族のためにもしっかり治療すべき」という、僕の意図しないメッセージを送ってしまい、不快な思いをさせてしまったかもしれないことを、心からお詫び申し上げます。

 

僕は乳がんの患者の方に「しっかり治療しろ」と言うのは、あまり良くないことだと思っています。

このブログを続けていく過程で、そう思いいたりました。

乳がんの患者さん本人が「家族や近しい人のために治療を頑張ろう」と思うことは、とても良いことだと思います。

また、そういう激励を自分の糧とできる患者さんに限定すれば、その言葉は意味のあるものです。

ですが、乳がんの告知を受け、周りの人間に気遣う余裕がなくなってしまう患者さんも少なくないはずです。

頑張る気力がわかない患者さんに対して、頑張ることがあなたの義務だというような言い方をすることは、その患者さんに大きな精神的負担をかけてしまう可能性があります。

極論すると、うつ病の患者さんに「がんばれ」と言ってしまうような、そんな最悪な事態に近くなる可能性もあるわけです。

 

また、上記のように言える客観的な理由もいくつかあります。

まずは、乳がんが発現する理由は運の要素が非常に大きい、ということがあります。

頑張っていないから病気になったり怪我をしたのならば、頑張ってその病気や怪我を克服するべきなのかもしれません。

医学的にも、悪い生活習慣が原因の生活習慣病などは、生活習慣を改善することで克服できるという事実があります。

ですが、乳がんはそういうものではないです。基本的に乳がんになる原因はないです。

いくらルミナール型乳がんの原因が女性ホルモンだからと言って、乳がんになる前から乳がんの予防のために女性ホルモンを抑える人はほぼいません。

遺伝性の乳がんも、そもそもそういった遺伝子を持って生まれてくるか、そうでないかは運です。

自分に非がない病気や怪我を負った人に対して「がんばれ」というのは、少し慎重になるべきです。

別に絶対に悪いことだとは言いませんが、元々頑張っていた人(さぼってはいなかった人)に対して「がんばれ」という言葉をかけることは、失礼に当たってしまう場合もあるからです。

 

次に、乳がんの治療には女性としての気持ちが関係してくることが、「治療を頑張れ」と安易に言わない方がいい理由になると思います。

僕の彼女は、タモキシフェンを使うことへ女性としての精神的な抵抗がありました。これは繊細なプライベートの問題なので、他人がとやかく言うことではないはずです。

ですが、他人から見ると、そういう部分は「治療をさぼっている」という風に、間違った見え方になってしまう可能性があります。

特に男性には分からない可能性が高いですし、そもそも男性には言いたくないことなのかもしれないからです。

 

さらに、これらの他にも、乳がんの患者さんに対して「がんばれ」というとよろしくない理由があります。

残念ながら、乳がんの治療は現在の医療技術では100%の確率で治すことはできません。

手術、放射線治療、ホルモン療法、抗がん剤治療、分子標的治療、免疫療法・・・など多くの治療法がありますが、これらを組み合わせるほど再発率は下がりますが、副作用は強くなります。

そして、多くの治療を組み合わせれば組み合わせるほど、1つの治療あたりの効果は低くなります。

つまり、乳がんの治療は「多くやればやるほど良い」というものではないのです。

バランス良く治療することが重要なのです。これはいわゆる標準治療のガイドラインの元になっていることです。

ですが、医者は基本的に患者の要望は飲む場合が多いので、患者が多く治療を望めばその通りに治療します。場合によっては医者側が大人の事情によって過剰治療を患者に迫ってくる場合もあります。

乳がんの患者さんは「治療をがんばること」=「なるべく多くの治療をすること」という間違った認識をしてしまう可能性があります。

 

話が長くなってしまって申し訳ないです。

要するに、前回のブログで僕は「彼女は僕を含む周りの人のためを思って、もっと自分の健康に気を使うべきだ」ということを書いたのですが、これは乳がんの患者さんには安易に当てはめてはいけない事だったと反省している次第です。

前回のブログの中で、乳がんの手術後の重要な時期に、彼女が突然引っ越しを決めたことを批判的に書きましたが、これも間違いだったかもしれません。

このことと、先日彼女が火傷をしてもまったく冷やさなかったことを同等に考えてしまうべきではなかったです。

記憶をたどってみたところ、彼女が一人で強引に引っ越しを決めたことに対して、僕は乳がんの患者さんの気持ちを色々考えた結果として、渋々彼女の引っ越しを認めて手伝ったのでした。

彼女の引っ越しの理由は、間違いなく「大家と不動産屋がムカつく」だったのですが、それ以外にたとえわずかにでも、飲みたくないタモキシフェンを飲む決心をする時間が必要だった、という理由もあったのかもしれません。

実際に、彼女は引っ越しを終えた後に、タモキシフェンを飲むことを決心しました。

 

僕から見ると、彼女の健康意識は低過ぎます。

これからも彼女があまりに自分の体をいたわらないのならば、僕はその様子を見ていることが我慢ができなくなって、別れることになるかもしれません。

ですが、そういった話の中でも、乳がんについてのことは、それはそれとしてまた別に考える必要があったことでした。

これらのことをふまえて、火傷の件の日から今日まで、彼女と何回か話し合ってはいるのですが・・・

いつもながら、何か話がかみ合っていないような気がします・・・

何というか、僕と彼女とでは「話し合い」の定義が違うような気がします・・・

 

 

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「彼女が乳がんになって変わったこと」を書いてみます。

この書き方だと、彼女が変わったことなのか、僕が変わったことなのか、二人の間で変わったことなのかが分かりませんね。全部書いてみます。

 

まず、彼女はほぼ変わっていません。彼女には乳がんの診断を受けたことを機に、できれば健康に気を付ける人になってもらいたかったのですが・・・

彼女に、折に触れて心境や考え方や乳がんに対することなどを聞いているのですが、なんというか、本当に心から乳がんなどには(何もしなくても)負けないと思っているようです。

まあ、ふさぎ込んでしまったり、気にし過ぎて神経質になってしまったりするよりはいいのかもしれません。

 

彼女は術後の再発予防としてタモキシフェンを飲むつもりなのですが、それがのびのびになってしまっていて、まだ飲み始めていません。副作用が強くないことを願っているのですが、どうなることでしょう・・・

こればっかりは飲んでみないと分からないことです。個人差の大きいことのはずです。まずは飲んでみて、様子を見るしかないですね。

 

彼女が乳がんになった影響で、僕が変わった部分はいくつかあります。一番大きいことは、医者嫌いになったことですかね・・・

以前にこのブログで書いたことですが(「人当たりの良い医者」の回です)、彼女は最寄りの婦人科のクリニックに始まり、大学病院で検査をして、最終的にがん専門の大病院に転院しました。

そして、同時期に僕の母親に肺がんの疑いがあり、母もいくつもの病院で見てもらいました。最終的に母は肺がんではなく、肺炎でした。

なので、この時期に僕は多くの医者に彼女と母のがん(の疑い)について診察に付き合いました。

正直に言って、信頼できるなと思える医者は少なかったです。

ほとんどの医者は、説明がやたらと回りくどかったり、患者の危険を必要以上にあおったり、でした。「大丈夫です」と言い切って、大丈夫ではなかった場合の責任が発生してしまうことを恐れてばかりいるようでした。

おそらく、そういうご時世なのでしょう。

医師が患者に誤診として訴えられることが、一昔前より増えているのでしょう。

仕方がないこととは言え、そのせいで、何が重大なことで何が大したことがないのか、そういう重要なことの大小を測りかねてしまいました。

偉そうに言わせてもらうと、医師はプロなのですから、誤診を含めて自分の診断に責任とプライドを持つべきなのではないかと思った次第です。

まあ、クレーマー患者もいるのかもしれませんが・・・

 

彼女が乳がんになった影響で僕が変わったことは、健康に気を付けるようになったこともあります。食べ物などをかなり気を付けるようになりました。

以前から健康に関する知識には興味があって、いろいろ調べるのは好きだったのですが、実際に健康的な食生活を送るまでには至っていませんでした。

彼女と付き合い始めてからは、二人での外食が多くなりました。ラーメンが大好きで、彼女とよく食べていました。

今はなるべく外食を控えています。僕の料理の腕も少しずつ上がってきていると思います。

か、彼女のおかげですね・・・

 

僕が「お願いだから、もう少し健康的な食べ物を食べたり、健康的な生活習慣をつけてね」と頼んで、彼女が「どうしよっかな~。」と悩む(?)ような二人の関係は以前から変わっていません。

彼女は基本的に言っても聞かない。なので、彼女に健康的な生活習慣と食生活をおくってもらうには、まず僕自身がそれを実践して見せるしかないのです。

そして僕がどんどん健康になっていくのです。

か、彼女のおかげですね・・・

 

話は変わりますが、もしかすると、彼女が乳がんになって一番変わったことは、僕がブログを始めてほぼ毎日更新するようになったことなのかもしれません。

「活字中毒」という言葉がありますが、僕はそれに近い「タイピング中毒」になっているような気もします。

カタカタやっている瞬間が一番落ち着くような・・・

乳がんについていろいろ調べたことを書いたり、実際の彼女の診察や治療の一連の経験を文章にしたりしてみる。

それが多くの人に読んでもらえる可能性があるのですから、とてもやりがいを感じます。気づけば毎日繰り返いしていて、ブログが中毒と言えるくらい好きになってしまったのかもしれません。

 

本当に、こんなことを書いていられるくらい、彼女は乳がんの診断を受けても変わっていないのです。彼女の気の強さで、僕が救われていることは間違いないです。

 

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