よく考えると、このブログの話題の中心のはずであるところの、乳がんになった彼女の紹介というか説明をあまりしっかりとしていませんでした。

一応、紹介しておかないとだめですよね・・

 

彼女は僕と同じアラフォーです。少しだけ年上です。地方出身で現在東京で一人暮らしをしています。

見た目はとても女性らしく、性格は男性以上に男らしいです。彼女は町を歩けば見知らぬ人に平気で喧嘩を売ります。それを必死に止める僕がいます・・・

人と打ち解けるのが上手で、誰とでもすぐに仲良くなります。彼女が性別問わず誰とでも仲が良くなれるのは凄いと思うのですが、仲良くなると性別を問わず自分から下ネタを言い出します。それを必死に止める僕がいます・・・

好きなものを食べ始めると止まらなくなります。彼女はお酒は飲まないのですが、お酒のつまみのようなものが好きで、スルメイカだろうとカワハギの干物だろうと、2~3袋を一気に食べてしまいます。大体僕がいないところで一気に食べるので、それを僕は止められません・・・

ま、まあこんな感じの彼女です。

一言でいうと豪気な人です。そして、少し・・・いや、かなり自分の体のケガや病気を恐れないところがあります。

そういう部分でいつも彼女と意見が食い違います。

僕も自分の体をそこまではいたわってはいませんが、それでも、彼女の自分の体に対するケア意識の低さが我慢できない時があります。

僕が何も言わないと、普通に歯をみがかずに寝たりするんですよね・・・外出する時は、必要以上におしゃれして身ぎれいにしようとするのに・・・女性はこういうものなんですかね・・・

 

彼女の愚痴はこの辺りにしときましょう。きりがなくなりますからね。

こういう感じなので、僕は彼女の乳がんの治療にのぞむ心構えが心配でなりません。お願いだから、もっと危機意識をもって自分の体をケアしてほしいのです。

がんの治療方針は他の病気に比べて患者の希望で決める割合が多いはずです。がんの治療に関しては、まだわかっていないことが多いのです。

僕の考えは、乳がんに関して受ける医療をできれば最小限にしてほしいです。そしてその分、彼女には乳がんを機に生活習慣や食習慣を改善してもらいたいです。がんの克服だけではく、根本的な健康を目指してほしいです。

乳がんの手術を受けるための検査をした時に、糖尿病の数値やら脂肪肝やらがギリギリだったらしいのです・・・

彼女の性格だと、乳がんの治療を「たっぷり」すると、もう大丈夫だろうと健康的な生活をすることに手を抜き、トータルでは不健康まっしぐらになるような気がします。

彼女は、風邪を引いたら即、風邪薬を飲んで「これで大丈夫!」と言う人です。それを乳がんでもやってしまう可能性があるのです。それはまずいです。

 

彼女が「抗がん剤治療を受けたくない」と言っていた時は、もしかしたら今書いたような僕の考えを理解してくれたのかと思いました。治療を少なくする分、これから健康的な生活をしよう、と思ってくれたのかと思いました。

でも、全然違いました。放射線治療もホルモン療法も受けたくないと。単に苦しかったり、面倒くさかったり、見た目が悪くなったりするのが嫌だっただけでした。

治療の辛さと、乳がんの再発の危険性を比較していなかったのです。今の苦しみと将来の苦しみの天秤がなかったのです。今、楽をしたいだけだった・・・

これではいけないけれど、僕が彼女に健康的な生活を強制してもやはりだめでしょう。

健康的な生活は、本来、苦しいものではないのです。自然の食べ物をできる限り自然のまま食べる。少し汗をかくくらいの軽い運動をする。そうすれば、気持ちよく寝ることができ、次の日も気持ちよく生活できるようになる。

僕が率先して健康的な生活をすることにしました。そして、その生活ぶりを彼女に見せて、その気持ち良さを彼女に伝えようと思いました。

彼女が乳がんの告知を受けてから、僕は好きだったラーメンをほとんど食べなくなりました。野菜や果物を意識的に食べるようにしました。

僕は散歩をすることが以前から好きだったのですが、積極的に彼女を散歩にさそうことにしました。

 

その結果・・・

僕がどんどん健康になって行きました。

あれ?

 

僕は標準体重よりは太っていたのですが、彼女が乳がんの告知を受けて、僕自身が積極的に健康的な生活をした結果、僕はほぼ標準体重になりました。

味の濃い食べ物が好きでしたが、今は薄味の料理で素材の味を楽しむのが好きになりました。外食は塩からく感じるようになってきました。

甘いお菓子やジュースなど、以前は大好きでしたが、今は果物のような自然な甘さの方が好きです。

僕は本当に健康的な生活になりました。

これも彼女のおかげです。感謝しなければ。

ありゃ?

 

い、いや、彼女も乳がんの告知から、多分本人なりに自覚してくれて、本人なりに頑張って健康的な生活を送ってくれています。

多分、僕の見ていないところで、乾物の一気食いなどはしていないことでしょう・・・多分。

 

 

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このブログを始めた理由は二つです。

一つは彼女の乳がんの治療の記録をWEB上に残したかったこと。もう一つは、WEBサイトを作ること自体をやってみたかったことです。

そして、今まで彼女の乳がんの治療は順調に進み、僕も少しずつではありますがWEBサイト作りの知識を得てこれてます。

このブログを読んでくれる人が読みやすいように、少しずつこのサイトに工夫をしてみています。

その一環として(読みやすさとは関係ないのですが・・・)、にほんブログ村様と人気ブログランキング様にこのサイトを登録してみたところ、驚くくらいの多くの人がこのブログを読んでくれたようなのです。

今までは本当に僕の好きなように文章を書いてました。

「彼女と別れる!」と書きなぐったり・・・(本当にあの回の内容は酷かったです・・・反省してます・・・)

要するに、このブログの内容は日記+メモ、くらいの感じで書いていたのです。

ですが、ここにきて、僕にとっては非常に多くの人に読んでもらったことで、こんな内容のブログを書き続けていいのかな?と、若干の躊躇が生まれてきたりしてます。

 

彼女「抗がん剤の治療は大変そうだから、できればやりたくない」

僕「そうだね。やらなくて済むならいいんだけどね」

 

彼女「放射線治療は通うのが大変そうだから、できればやりたくない」

僕「そうだね・・・。でもとても効果がある治療方法らしいから、主治医の先生の話をよく聞いてやるかどうか相談しようね・・・。」

 

彼女「ホルモン療法はやりたくない。やらなくていいか主治医に聞いてみよう!」

僕「・・・(やってられん・・・)(もう別れたろ・・・)」

 

こ、こんな内容のブログが、多くの人に読まれちゃっていいんでしょうか・・・

 

まあ、僕も彼女もかなりの変わり者の部類でしょうから、出来事を書いてるだけで、ある意味では面白いんですが・・・

ただ、真面目に(普通に)乳がんを治療されている方が読まれたら、気分を害されるかもしれません・・・

・・・

 

できうる限り、お見苦しいところにはふたをして、このブログを続けさせてもらうことにします。

今改めて、僕は文章を書くことが好きだと実感しているところです。なので、恥を忍んで、ブログを続けさせてもらいます。

 

これからも書いて行こうと思っている内容は、大きく分けて三つです。

 

一つ目は、彼女の乳がんの治療の経過。いずれ詳細は書きますが、彼女は初期の乳がんです。

多分、一般的なタイプの乳がんなので、治療の経過を書いても、あまり読んでくれる人の参考にはならないかもです。

まあ、一般的な治療を受ける場合でも、それに彼女の感想を加えると、まったく一般的な話ではなくなるかもしれません・・・

とにかく記録として残しておきたいです。

 

二つ目は、治療法の選択肢や、その治療法に対する効果や副作用の知識など。実際に彼女が受ける治療の結果だけではないく、その周辺の知識を調べてまとめて書いて行きたいです。

がんの治療は、実は確実なことは一つもないらしいです。がんの治療法はすべてにおいて「確実に~こうなる」とは言い切れません。

だからこそ、治療する前に自分が納得して治療を受けなければならないと思います。

たとえある治療法を試して効果が出なかったとしても、それでもその治療法を試したこと自体は意味があるのだと思います。

その治療法が自分には効果がなかった。と、そのことが分かったことが成果であって、次の治療法を試す時の情報になるはずです。

僕はもちろん医学の素人ですが、素人でもできる限りの素人にも分かる情報を集めて、その中で彼女と二人で納得してから、実際の治療に臨みたいです。

なので、集めた情報をまとめるために、このブログを使って行きたいと思ってます。

 

三つ目は・・・なんというか・・・乳がんが男女関係に与える影響、ですね・・・

というか、実際に僕と彼女に与えた影響、ですね・・・こういうことは書くつもりはなかったんです・・・

心理学的なことは好きなので、ネット上のカップルの皆さんの場合などの書き込みを見て、それについて僕なりに分析したりするのはやろうと思ってたんですけど、まさか自分のことになるとは・・・

主観的なことも少しずつは書いて行こうと思い到りました。

読んでくれる人の参考になれば、と思っています。

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このブログで、乳がんになった女性とその彼氏の心情について、僕なりの考えを書いてきました。

前回までは、ネット上で見つけられる乳がんになった彼氏彼女の書き込みについて、僕なりの見方で分析してきたつもりでした。

そして、それがある程度まとまったら、その後に僕自身と僕の彼女の場合の話をつなげようと思っていました。

ですが・・

途中で僕が一時的にですが彼女と別れたいと思える気持ちになってしまい、いろいろ書き進める方向が変わってしまいました・・・

 

もともと、このブログは単に彼女の乳がんの治療記録を綴っていくだけの予定でした。

しかし、「彼氏が書く乳がんブログ」というタイトルにしたことで、少し予定が変わりました。

「彼氏」「乳がん」で検索してみて、このブログが検索エンジンでヒットするかな?と、検索してみたところ、そのワードでヒットする他の書き込みにショックを受けました。

男性と付き合っている女性が乳がんの診断を受けると、その男性に別れを突き付けられる心配をするらしい・・・と。

そして、実際に別れを告げられた女性もいるらしい、と。

ちょっと僕には理解できないことでした。

「理解できない!」と僕が書き進めている途中で、いきなり「別れたい!」と僕が思うことに・・・

そして、それをブログで書くことに・・・

僕の場合を簡単にまとめると、

自分の健康よりも(僕にとっては)些細な事を優先する彼女の気持ちに耐えられなくなり、「自分で健康になろうとしていない人などサポートできない!」という気持ち

になって、別れたくなりました。

今考えると、彼女をサポートするしない、と、別れるかどうかは話が別ですよね。

それに「僕にとっては些細な事」という発想も、ただ自分の気持ちを一方的に押し付けている、よろしくない考え方です。

要するに「乳がん」に対して、彼女自身よりも僕の方がビビッてしまっていたんだということなんだと思います。

 

彼女はもともと豪気な性格なのです。なので乳がんに対する恐れが、一般的な女性よりもかなり小さいと思います。

もしそういう性格でなかったとしても、自分の乳がんに対して正面から恐れを抱けずに、少し現実逃避した心境で、治療に専念できない女性だって多いはずです。

彼女にもこういう心理的な影響がわずかにでもあったのかもしれません。

どちらの作用が大きかったのかは分かりませんが、僕から見ると、彼女の乳がんに対する恐れと治療の決意がまったく足りないように感じました。

だからと言って、いたずらに乳がんに対する不安を煽るような事を言っていいわけがありません。

どうもにできなくなって、僕は「別れるしかない」という思いにいたってしまいました。

 

ですが、これは間違っていたと、今は言い切れます。

僕が乳がんに対してビビッていたわけで、僕の心の問題だったわけです。僕が我慢しなければならないことでした。

僕が我慢しきれなくなったから「別れる」という発想になってしまったんです。

 

これは、「彼氏」「乳がん」の検索でヒットした「乳がんの診断を受けて彼氏に別れを告げられる」という最悪なシナリオでも同じことが言えると思います。

乳がんの診断を受けた女性が、(僕の考えではありえない)女性的な魅力が落ちることを心配して、彼氏に別れを告げられる可能性に耐えられなくなってしまったのではないでしょうか。

要するに彼女側が不安に耐えられなくなったのだと思います。

もちろん、その彼女の彼氏も、僕と同じような経路の心配や、他のいろいろな心配に耐えられなくなった可能性もあります。

男女が付き合っていくのは、結構エネルギーがいります。

お互いに心配事がたくさんあった場合、付き合い続けられなくなってもおかしくないです。

女性が乳がんの診断を受ければ、本人の心配するこころは僕には想像できないくらいのもののはずですし、その彼氏の心配もまた、想像できないレベルのはずです。

お互いの心に余裕がなくなって、別れるという最悪の結果になってしまうのです。

どちらから別れを言い出すかは、あまり関係ないと思います。より余裕がなくなった方が「別れよう」と言うだけです。

言われた方にまだ余裕があれば、別れを受け入れないだけです。余裕がなければ「仕方ない、別れよう」となるだけです。

結果として、ひどく当たり前のことを僕は言っていると思います。

男女が別れる理由は、お互いの心に余裕がなくなったからだ、と。

ですが、これは乳がんの診断を受けた彼女とその彼氏にも言えることです。

そして、一つずつ問題を解決していければ、余裕は取り戻せると思います。

特に、彼女側の「女性的な魅力が落ちて彼に捨てられる可能性がある」という誤解と、彼氏側の「彼女は全力で治療に専念するのが当然だ」という誤解を解くべきだと思います。

異性に対する見方が男性と女性で違うということからくる誤解と、患う辛さを理解できていない発想です。

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