彼女がタモキシフェンを飲み始めて約3週間が経ちました。

今のところ重篤な副作用は出ていない・・・と言いたいところですが、1回だけ彼女にはとても強い頭痛が起こりました。(「連絡を取らず強い副作用があったと後から聞く・・」)

これがタモキシフェンのせいなのか断定はできませんが、確実に関係はあると思います。過去にないくらい強い頭痛が、タモキシフェンを飲み始めた直後に起こったのですから。

タモキシフェンのせいで頭痛が起こったのか、タモキシフェンのせいで頭痛が強まってしまったのか・・・

とりあえず、その後は彼女に強い頭痛は起こっていません。

 

あの時は、喧嘩をしていて連絡を取っていませんでした・・・

なので、彼女に頭痛薬を飲んだ方がいいと言えなかった・・・

いや、頭痛薬をタモキシフェンと併用していいかくらいは調べるとかどこかで聞くとかして、彼女に自分で飲んで欲しかった・・・

そ、そもそも、頭痛の原因は僕と喧嘩をしたせいなのでしょうか・・・

 

このまま、他に強い副作用が出ないでいて欲しいところです。

タモキシフェンを飲み始めてから最低でも2か月くらいは血中のエストロゲンの量が変化していくはずですから、そのくらいの期間は副作用も安定しない可能性が十分あります。

もちろんそれ以降でも、少しずつ副作用の有無や強さなどは変わって行く可能性がありますが、おそらく最初の2か月までの変化が一番大きいはずです。

まずは、そのラインまで強い副作用に対して細心の注意を払って行こうと思います。

 

あと、もう一つ副作用として、彼女はタモキシフェンを飲み始めてから寝つきが悪くなったような気がする、と言っています。

これもタモキシフェンの副作用としては十分起こり得るものです。

ですが、問題はその強さです。薬を必要とするくらいの強い不眠症として出るか、少し寝つきが悪いくらいの自覚症状になるのか。

彼女はタモキシフェンを飲み始めてからまだ2週間なので、なんとも言えません。

そもそも不眠とういもの自体も、長期的に見るべきことです。たまたま寝づらい夜などもあるはずです。それが長期的に続いたら、たまたまではないということになります。

ただ、彼女は元々異様に寝つきがいいんですよね・・・

僕としゃべっていて、彼女が話を終えた5秒後にいびきをかき始めることがあります。

ちょっと信じられないかもしれませんが、僕は決して話を盛っていません・・・

人の話を聞きながら寝てしまう、ということならば想像できるかも知れませんが、彼女は自分がしゃべりながら寝ます。

多分同じ原理なのだと思いますが、彼女は気持ち悪いくらいはっきりと寝言を言います。寝言でも会話ができるようです。寝言なので内容は意味不明なのですが、会話の受け答えとして成り立っています。

 

話がそれましたが、そのくらい寝つきがいい彼女が、タモキシフェンを飲み始めてから、1時間くらい寝付けなかったことがあったらしいです。

彼女の寝つきが異様に良かったことを考えると、確定だとはまだ言い切れませんが、やはりこれもタモキシフェンの副作用なのでしょう。

今は「寝つきが悪い」という程度ですが、あまり酷くなったら、医師の手を借りて薬で対処するしかなくなります。

なので、まずは積極的に体を動かして適度に疲れたり、睡眠時間をあらかじめ多く取っておくようにするなどの努力をすべきなのですが・・・

彼女には危機感が全くないようです・・・

朝から仕事なのですが、楽しそうに深夜番組を見ていますし、散歩などの運動も僕が誘わないと基本的に行きません。仕事帰りに隣の駅から歩く習慣も、いつの間にかなくなってしまいました・・・

睡眠不足と運動不足は乳がんには大敵ですし、そもそも乳がん以前にあらゆる不健康の元です。

彼女には健康的な生活を送るために、何かしらのルールを作って、それを守ってもらうしかないようです。

僕がそのルールを決めても守るわけがないので、少しずつ話し合って納得してもらって決めるしかないのですが・・・

遠い道のりです・・・

 

 

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彼女と喧嘩をして、約二日間連絡を取らずにいました。その後に連絡を取ると「昨日すごく強い頭痛だった」と言われました。

かつてないくらい強い頭痛で、「夕飯を食べると吐いてしまうだろうと確信したから、食べずに寝た」と言っていました。

「過去にここまで強い頭痛に襲われたことはない」、とまで言っていました。

心から情けなく思いました・・・

こういうことが起こった時に何も力になれないのなら、なんのために、僕はいろいろ乳がんについて調べたり、彼女の診察について行ったりしているのでしょうか・・・

 

頭痛が彼女にとってのタモキシフェンの副作用になるかもしれないことは、以前から予想していました。

そう、彼女に言ったことも何回かあります。彼女は生理中に頭痛が出る傾向にありました。

そして、もともと生理の時に体の変調が大きい人に、タモキシフェンの副作用が出やすいという情報があったのです。(その逆に、生理が軽い人はタモキシフェンの副作用が出にくいようです。)

なので、彼女のタモキシフェンの副作用として頭痛を一番心配していたのです。

 

彼女がタモキシフェンを飲み始めた日から、彼女の頭痛は気にしていました。喧嘩をした日までは、頭痛は出ていなかったのですが・・・

彼女の頭痛は僕と喧嘩をしたせいなのでしょうか・・・

 

しかも、彼女は非常に強い頭痛だったにも関わらず、頭痛薬などを一切飲まなかったのです・・・飲み合わせが心配だったようです・・・

そういう人なんですよ、彼女は・・・

あれだけタモキシフェンの副作用が嫌だ何だと言っておきながら、いざ飲んで副作用が出たら耐える・・・

タモキシフェンとロキソニンやバファリンなどの頭痛薬の飲み合わせの問題はないです。

そのことは言ったと思っていたけれど、言ってなかったのか・・・

彼女には自力でそれをネットで調べて頭痛薬を飲んで欲しかった・・・

いや、飲み合わせが心配ならば、頭痛を感じた時点でタモキシフェンを一時中断して欲しかった。

そういうことを僕が事前に言っていなかったのが失敗だった。

「頭痛が出たら言ってね」と言っておいたので、その時になって僕がいろいろ言えばいいと思い、そこまで念を押して頭痛が出た時の対処方法を彼女に伝えていなかった・・・そして喧嘩をしていたから、彼女は僕に頭痛を知らせなかった・・・

その結果、あり得ないくらい強い頭痛が出て、それに何も対処せずにただ耐えるというあり得ない結果になりました・・・

 

彼女はタモキシフェンを服用する以前から、生理の時に頭痛がありました。なので頓服用として、ロキソニンを常に携帯しているはずです。

飲んでも大丈夫、飲んだ方がいい、と言えなかった。

一番大事な一言が、一番大事な時に、彼女に言えなかった。

多分、一生忘れられない僕の失敗の一つになると思います・・・

 

 

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ようやく彼女のホルモン療法が始まりました。

タモキシフェンの副作用はどうなるか分かりませんが、一応これでやるべきことはすべてやって、後は結果を待つだけの体制になりました。

彼女が温存手術をしたのは約3ヶ月半前です。乳がんの告知を受けたのは昨年の11月の中旬くらいだったと思います。あれからもう半年以上も経ちました。

 

手術が終わるまでは、眠れない夜もありました。彼女本人はそんなことはなかったらしいのですが・・・

彼女に乳がんの疑いありとなった時点では、そこまで心配していませんでした。なぜなら、その約10カ月前に彼女は結構大きい胸のしこりを見つけて婦人科に行き、良性だと診断を受けてきていたからです。

また同じようなことなのだろう、とたかをくくっていました。

その上、それとほぼ同時期に、僕の母の咳が1か月近く止まらず、肺のレントゲンやCTには炎症と腫瘍の区別のつかない影が映っていたのです。

正直に言うと、母の方が心配でした。医者も腫瘍の可能性が高いので、肺の内視鏡をやろうと言っていました。

肺の内視鏡は他の内視鏡に比べるととても大変なものらしく、年老いた母には相当の体の負担になるものでした。それをあえてやるわけですから、画像からはかなりの肺がんの可能性が読み取れたということだったのでしょう。

そもそも1か月近くも治らない肺炎というのもめずらしいと聞いていました。

 

しかし、いろいろあって、母は肺の内視鏡検査を受けずに肺炎だったことが判明しました。そしてその直後に、彼女の乳がんが確定してしまったのです。

 

「例え乳がんだったとしても、まだ1cmだし早期発見なので大丈夫」というのが、初めにかかった地元の婦人科の医師の言葉でした。

ですが、針生検をやるために紹介された大学病院では、「2cmくらい」だと言われ、その後の針生検の結果から乳がんが確定したことと同時に「ki67が高い」となりました。

このころが僕が一番彼女の乳がんを心配していた時期でした。

最初に1cmだと言われてから2cmだと言われるまでに、1か月くらいは経っていました。今ならば、それは検査や診察の方法の違いからくる診断のズレだと言い切れますが、当時は知識がなかったので「大きくなってしまったのかも」という思いも捨てられませんでした。

ましてや、ki67=増殖能が高いということが分かってしまったわけですから。

そしてさらに、この段階で、父から勧められていたがん専門の大病院に転院するかどうかを決めることになったのです。

大学病院はとても有名なところでしたので、手術待ちの期間もそれなりにありました。ですが、がん専門の大病院の方に転院して手術を受けるのならば、それにプラスして1か月以上は手術待ちの期間が増えるとのことでした。

かなり悩みましたが、彼女と相談のすえ、がん専門病院に転院することに決めました。

この手術待ちの期間が本当に辛かったです。

1cmのしこりが2cmになったと勘違いしていたこと、ki67が高いと言われていたこと、そして、転院することが正解なのかどうなのか。思い悩みました。

しかし、患者本人の彼女より僕の方が乳がんを気にしたり恐れたりするべきではないと、自分に必死に言い聞かせていました。

 

つらい期間も過ぎ去り、手術を受けてからはかなり気が楽になりました。

まず、手術中のセンチネルリンパ節生検によって、リンパ節の転移がないことが確定したことが大きかったです。

そして、その後の病理検査の結果では、針生検では高いとされていたki67が14.7とさほど高い数値ではない(むしろ低い)と分かりました。

このki67という指標は乳がんの治療法を決めるために重要な指標ではあるのですが、まだ各医療機関でその測定方法や扱い方が明確には決まっていないという、なんとも厄介なものらしいです。

リンパ節転移がなく、ki67も低かった。彼女の乳がんの治療は望外に順調に行っているはずでしたが、この後、主治医になぜか抗がん剤を勧められて、また問題発生となってしまうのです。

 

しかし、それももうすっきり解決しました。解決して、彼女のホルモン療法開始です。

今は感無量です。

 

 

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