おかしいです・・

どうもおかしい・・

未だに彼女と不自然なほどに話がかみ合わないことがあります・・

僕が乳がんの治療法の選択肢を考えて彼女に説明すると「やっぱり私に治療をやらせようとしている」となるのです。

昨日電話で話していて、正直、なぜ今更こんなやり取りが僕と彼女との間で発生するのか理解し難く、頭がおかしくなりそうになりました。

何度も何度も彼女に違うと言っていますし、このブログでも書いています。

 

僕は最終的に彼女自身が自分で決めたことならば、無治療でもいいと思っています。逆に普通に標準治療をしてもいいと思う。

どちらを取るかは彼女が決めることだけれども、その選択をする時に必要になる情報を集めることを手伝っていたつもりです。

特に、彼女が標準治療外のことを望むのならば、情報が最重要のはずです。

僕の考える治療法を押し付けないように「もし僕が女性で乳がんにかかったら~の治療法を取る」というニュアンスのことは言うのを止めました。

一旦僕の意見を参考にしてもらうことを止めて、とにかく情報だけを集めて、それを彼女に出そうと決めました。

慎重に情報と選択肢だけを彼女に伝えていたのに、このざまです。

何か本当に根本的な部分で、彼女と僕に乳がんに対する認識の違いがあるとしか思えません。

 

彼女は今、引っ越し先の選定に忙しくしています。引っ越しすることを決めて、その期日が迫っています。なので、とりあえず引っ越しのことが一段落するまで、彼女と乳がんの話をすることを止めることにしました。

僕も乳がんのことが無ければ、彼女の引っ越し先の選定を全面的に手伝いたいです。

ですが、どうにも僕の性格的に、引っ越しの方に気持ちがもっていけない。

彼女の引っ越しは手伝いますが、僕の方はやはり乳がんの情報収集優先で時間を使うことにしました。

彼女も引っ越しに関しての情報収集は自分でやると言っています。僕には実際に部屋を見に行く時に付き合ってもらう程度でいいようです。

それならば、僕も気晴らしになるのかと思います。

 

彼女がタモキシフェンを飲まないかもしれない2の回のブログで書いたことですが、近い内に彼女が手術をしてもらった病院の主治医に今一度相談に行こうと思っています。

お堅い病院なことは分かっているので、標準治療内のことしか質問には答えてくれないとは思っています。タモキシフェンを飲まない相談などしても、何も起こらないと思います・・・

「再発率があがる」とだけ答えてくれることでしょう。まあ、副作用が強く出てタモキシフェンの服用を中止するケースがあるでしょうから、そういったケースの数を聞くことくらいはできるのかもしれません。

上手く行ったら、その場合の再発率なんかも、聞けるかも。そこまでいけば上出来でしょう。

CYP2D6の遺伝子検査についても質問だけは一応してみますが、「エビデンスが不十分」以上の回答がもらえるとは思えません。先生の個人的な意見として意味があると思うかないと思うか聞きたいところなのですが。

 

それと、彼女はゴールデンウィークに実家に帰る予定になっています。僕もそれについて行きます。

僕は彼女の両親と何度も会っています。彼女の乳がんについての説明も、乳がん発覚当初からしています。

ただ、術後の再発予防の治療法選択でここまで迷うことになった理由や現在の状況などは、ご両親には説明していません。

なのでゴールデンウイークは彼女と彼女の実家にお邪魔して、ご両親に経緯を説明す予定です。

そうするつもりなのですが・・・

相当上手く説明しない限り「彼女がわがままを言って治療を受けたがらなくて、彼氏が困っている」という構図になってしまうはずなのです・・・

それで僕が「ご両親からも何か言ってやって下さいよ」と言っているようにしか見えない図になってしまうのです・・・

この構図は、僕が今までやってきたことを、全て台無しにしてしまうことは言うまでもありません。

僕の手には余り過ぎる状況です・・・

 

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タモキシフェンのことを検索していると、「安心するためにも飲んでいる」という書き込みをよく目にします。

確かに、薬は安心を得るために飲む部分も大きいのではないでしょうか。

僕も何かの薬を飲む時は、その薬の期待できる効果と被ってしまうかもしれい副作用を考えますが、最後には「取りあえず飲んでおけば安心」という理由がつく場合も多いです。

乳がんに対する薬ならば、飲むことで得る心理的な安心感は、その薬の役割の大きな部分を占めると思います。

 

僕は「間違い」の回のブログで書いたのですが、彼女にはとにかく乳がんの治療法選択において後悔して欲しくないのです。「人事を尽くして天命を待つ」ということをして欲しかったのです。とにかく、よく考えて答えを出して欲しかった。

しかしここでよくよく考えてみると、どうも「人事を尽くす」ということが「安心感を得る」ということになってしまっていたような気がしてきました。

そして、彼女はとてつもなく豪気な性格なので、安心感など欲していないことを思い出しました・・・

僕は彼女に安心して欲しかった。そして彼女は安心などいらなかった。

 

いや、いくら彼女でも、100%安心がいらない訳でも、100%乳がんの再発が恐くない訳でもないです。

ただ、その割合が一般的な女性の乳がんの患者よりも圧倒的に少ないのです。

そして、彼女にとって自身の女性的な魅力の価値は、一般的な同世代の女性よりも大きいのです。

彼女の心理的なメリット&デメリットを考えると

タモキシフェンを飲むことで得られる安心感<タモキシフェンでエストロゲンを抑えることによる精神的な不快感

となっていたようなのです。

一般的な女性の乳がんの患者ならば、やはりタモキシフェンで乳がんの再発の可能性を減らせる安心感は大きいはずです。なので、タモキシフェンを飲むことのメリットは、そもそもの薬効にプラスして心理的なメリットもあるわけです。

しかし、恐怖というものを知らない彼女にとっては、タモキシフェンを飲む心理的なメリットは小さい。むしろ女性ホルモンを抑えてしまうことによる(実際の身体的な副作用ではない)心理的なデメリットがとても大きい。

薬の効果が同じでも、その薬を飲むことで得る精神的なものがプラスなのか、逆にマイナスなのかは、とても重要です。まして、タモキシフェンは基本的に5年間もの長い間飲む薬なのです。そのプラスかマイナスかの違いは計り知れない違いです。

 

普通に考えるなら、タモキシフェンを飲まないことを選択して、そして乳がんが再発したならば、「どうして飲まなかったのだろう」と後悔します。(実際に飲んでみて体質に合わずに止めた場合などは別の話ですが)

しかし、彼女は逆だと言っていました。彼女は自分ならば、もし再発した場合を想像すると、タモキシフェンを飲んだのに再発したならば我慢できないだろう、と。飲まずに再発したならば、それは仕方ないと納得するだろう、と。

この彼女の発言を僕は今までまったく理解できなかったのですが、彼女がタモキシフェンを飲んだ時の心理的なメリットとデメリットを考えてみると、納得できるような気がしてきました。

彼女にとって、タモキシフェンを飲む心理的な効果は、普通の乳がん患者がタモキシフェンを飲む心理的な効果と真逆なのです。

普通ならばタモキシフェンの心理的な効果はプラスなのですが、彼女はマイナスなのです。

なので、タモキシフェンを飲んでいたにも関わらず再発した場合の心理的な影響も、彼女の場合は普通の乳がん患者の逆だったわけです。

 

と、僕が一人で納得しているだけなのかもしれませんが・・・

 

まあしかし、彼女がタモキシフェンを飲むか飲まないかを決めるために、今、僕はいろいろな情報を集めているわけです。

それならば、薬の情報を集めるのと同時に、彼女がタモキシフェンを飲みたくないと思っている理由も理解するべきなのかもしれません。

飲むか飲まないかを決めるのは、当たり前ですが彼女本人です。そして薬を飲むことには、心理的な作用もあるのです。

タモキシフェンは5年間も飲む薬なのです。本人にとっての薬の心理的な影響はとてつもなく重要です。

 

 

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すみません。以前僕は彼女が手術を受けたがん専門の大病院について思うところがあって、「大病院のデメリット」と題して2回ブログを書きました。

そして3回目を書いてこの題材についてはシメようかと思っていたのですが、ちょっと彼女と喧嘩をしてしまって予定が狂ってしまって・・・

「大病院のデメリット3」として文章はほぼ出来上がっていたのですが、投稿する機会を逃していました。

唐突に投稿しますが、読んでいただければ幸いです。

 

以前の投稿は以下です。

大病院のデメリット
http://karenyuu.net/information/major-hospital/

大病院のデメリット2
http://karenyuu.net/information/major-hospital2/

 

大病院のデメリット3

病院の規模が大きければ大きいほど、その病院は防衛的になり、その結果として治療が過剰になる可能性がある、というのが前回までの僕の主張です。

それとは別に、もう一つ、治療が過剰になる大きな理由が大病院にはあると思います。

それは、わざわざ大病院を選んで治療を受けにくる場合は、そもそも患者自身の治療意欲が高い場合が多いのではないか、ということです。

大病院では、そもそも患者側の要望として、多くの治療がなされる可能性があります。

その結果、病院全体としての流れで大病院ではどの医師も治療が過剰になるのかもしれません。

彼女が入院したがん専門の大病院には、他県や他地方から来た人も居たようです。

わざわざ良い噂を聞きつけて遠くから来て入院する患者さんは、効果のある治療を少しでも多くしてもらおうと希望する可能性が高いと思われます。がん専門病院ならなおさらのはずです。

ただ、治療意欲が高いことは素晴らしいことですが、効果と副作用のバランスをしっかりと見据えて、不必要な治療は受けない勇気が必要だと僕は思います。

 

それと病院も客商売なので、経営的な意味で、過剰な治療になる可能性もあると思います。ですが、そういったことが大病院だと小さい病院に比べて強くなるのかは僕には確実には推測できません。

 

以上、大病院が過剰な治療をする可能性があると批判ばかりしてきましたが、大病院にももちろんメリットは少なからずあります。

 

まずメリットとして一番に考えられるのは、検査や治療に使う機材が最新のものであったり、高価で感度の良いものであったりする可能性が高いことです。確率的な推測ですが、基本的にこれは間違いないことです。

それに彼女が入院したがん専門の大病院では常時二人の乳腺エコー技師がいたらしく、エコーでの乳房の腫瘍の検出力がすさまじかったです。彼女の両乳房に、小さな良性の腫瘍がポコポコ見つかりました・・・それはそれで嫌でしたが・・・

 

それと、患者数が多いので、医師が手術をたくさんこなしていて、上手である可能性も高いです。彼女が手術をしてもらった医師も、一年間に非常に多くの手術をこなす医師でした。

 

また、これは手術が終わった直後のブログに書いたことですが、彼女の入院の感想として、大病院のメリットがありました。

彼女が入院した病室には、彼女と乳がんの状態の近い患者さんが、次々に入院してきました。その方たちと乳がんについての情報や心情を共有できたことが、彼女にとってとてもありがたいものでした。

近い病状の患者さん同士の意見や情報の交換から生まれる共感は、彼女にとって他では得られない貴重なものだったようです。

 

結局のところ、大病院やがん専門病院にはメリットもデメリットもあると考えるべきだと思います。

「大病院だから、がん専門病院だから、最高の医療が受けられるだろう。全て任せよう。」という考えは、乳がん治療に関しては危険だと思います。

乳がんの治療はやればやるほど良い、というものではないからです。

大病院だから、がん専門病院だからこそ、自分で良く考えて上手く立ち回る必要があるのではないでしょうか。

 

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