現在、僕は彼女の乳がんの手術後の再発予防に関して、彼女が受ける可能性のある治療法について調べています。

その中でもホルモン療法については調べることを後回しにしていました。

なぜかというと、僕は彼女にはホルモン療法が絶対に必要であり、医師もそう言うだろうと確信していたからです。

実際に行う治療法も当然重要なのですが、今は彼女に必要かどうか微妙なラインの治療法について調べて、その治療法をやるかやらないかを決める時の参考にしようと思っています。

ただ、もしかしたら、ホルモン療法も絶対にやる、という決めつけはよくないのかもしれないですね。

やるかやらないかは、最終的には彼女の判断です。どんなに効果が期待できる乳がんの再発予防の方法であったとしても、その治療法の副作用などに納得できないのなら、やらない選択肢もあります。

ですが、あまりわがままも言ってられない・・・

彼女がどんな選択肢をとろうとも、できればそれに僕も納得したいです。

彼女がよく、「乳がんにおびえて、やりたいことを制限してしまいたくない」と言っています。

僕もその通りだと思います。でも多くの人は、彼女のように思ったとしても、実際には乳がんにおびえてしまうのだと思います。僕もおびえた一人です。

おそらく彼女は本当におびえていません。ただの鈍感とは違う、本質的な強さを彼女はもっています。

もし、彼女が乳がんの術後の再発予防の治療を一切せずに、数年後に転移再発したとしても、彼女はそれを深く悔やむことはないと思います。それで仕方なし、とできる人です。

それを僕は認めたいと思います。それは彼女の美点です。

まあ、僕は彼女が無治療で転移再発したら、悔やみ続けて発狂するかもしれませんが・・・

 

彼女のそういう男以上に男前のところは良いのです。否定するつもりはありませんし、むしろ好きなところです。

ただ、できればもう少しだけ健康意識をもってほしい。

彼女が「乳がんにおびえて、やりたいことを制限してしまいたくない」と言っている「やりたこと」の中に「健康になりたい」を入れてやってほしいのです。

治療をやりたくない、という気持ちは分かるのです。ですが、治療しなくてもいいが治療した方が再発の可能性を下げられて嬉しい、と前向きのとらえ方をしてほしいのです。

僕は男ですから乳がんにはほぼなりませんが、もし似たような状態の別のがんになったとしたら、僕はそのように考えると確信しています。

ある意味で、がんになった自分がスタートの状態で、「これからどうがんを治してやろうか!」とプラスアルファで考えると思うのです。

 

僕は今まで大病は患ったことはありませんが、日ごろから不健康な人生を歩んできました。それと対照的に、彼女は40代になるまでは、本当に健康だったらしいです。それは彼女の家族や友人からよく聞いていることなので間違いないようです。

僕にとっては、健康とは手に入れたら嬉しいもので、彼女にとって健康とはあって当たり前のことなのです。

この辺りの健康に対するとらえ方の違いから、彼女の乳がんに対する向き合い方に僕が納得できないところがあるのだと思います。

彼女が今まで健康であれたのは、間違いなく持って生まれた(親にもらった)天性のものです。

ですが、歳をとってから健康でいられるかどうかは、生まれながらにどれだけ健康な体かよりも、いかに自分の体をケアできるかどうかだと思います。

歳をとればとるほど、健康意識=実際の健康、となっていくのではないでしょうか。

 

彼女の今まで持っていた生まれながらの健康に対するプライドを崩さずに、僕の健康に対するプラスアルファ的な見方も理解してもらえるように、少しずつ話し合って行きたいと思います。

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よく考えると、このブログの話題の中心のはずであるところの、乳がんになった彼女の紹介というか説明をあまりしっかりとしていませんでした。

一応、紹介しておかないとだめですよね・・

 

彼女は僕と同じアラフォーです。少しだけ年上です。地方出身で現在東京で一人暮らしをしています。

見た目はとても女性らしく、性格は男性以上に男らしいです。彼女は町を歩けば見知らぬ人に平気で喧嘩を売ります。それを必死に止める僕がいます・・・

人と打ち解けるのが上手で、誰とでもすぐに仲良くなります。彼女が性別問わず誰とでも仲が良くなれるのは凄いと思うのですが、仲良くなると性別を問わず自分から下ネタを言い出します。それを必死に止める僕がいます・・・

好きなものを食べ始めると止まらなくなります。彼女はお酒は飲まないのですが、お酒のつまみのようなものが好きで、スルメイカだろうとカワハギの干物だろうと、2~3袋を一気に食べてしまいます。大体僕がいないところで一気に食べるので、それを僕は止められません・・・

ま、まあこんな感じの彼女です。

一言でいうと豪気な人です。そして、少し・・・いや、かなり自分の体のケガや病気を恐れないところがあります。

そういう部分でいつも彼女と意見が食い違います。

僕も自分の体をそこまではいたわってはいませんが、それでも、彼女の自分の体に対するケア意識の低さが我慢できない時があります。

僕が何も言わないと、普通に歯をみがかずに寝たりするんですよね・・・外出する時は、必要以上におしゃれして身ぎれいにしようとするのに・・・女性はこういうものなんですかね・・・

 

彼女の愚痴はこの辺りにしときましょう。きりがなくなりますからね。

こういう感じなので、僕は彼女の乳がんの治療にのぞむ心構えが心配でなりません。お願いだから、もっと危機意識をもって自分の体をケアしてほしいのです。

がんの治療方針は他の病気に比べて患者の希望で決める割合が多いはずです。がんの治療に関しては、まだわかっていないことが多いのです。

僕の考えは、乳がんに関して受ける医療をできれば最小限にしてほしいです。そしてその分、彼女には乳がんを機に生活習慣や食習慣を改善してもらいたいです。がんの克服だけではく、根本的な健康を目指してほしいです。

乳がんの手術を受けるための検査をした時に、糖尿病の数値やら脂肪肝やらがギリギリだったらしいのです・・・

彼女の性格だと、乳がんの治療を「たっぷり」すると、もう大丈夫だろうと健康的な生活をすることに手を抜き、トータルでは不健康まっしぐらになるような気がします。

彼女は、風邪を引いたら即、風邪薬を飲んで「これで大丈夫!」と言う人です。それを乳がんでもやってしまう可能性があるのです。それはまずいです。

 

彼女が「抗がん剤治療を受けたくない」と言っていた時は、もしかしたら今書いたような僕の考えを理解してくれたのかと思いました。治療を少なくする分、これから健康的な生活をしよう、と思ってくれたのかと思いました。

でも、全然違いました。放射線治療もホルモン療法も受けたくないと。単に苦しかったり、面倒くさかったり、見た目が悪くなったりするのが嫌だっただけでした。

治療の辛さと、乳がんの再発の危険性を比較していなかったのです。今の苦しみと将来の苦しみの天秤がなかったのです。今、楽をしたいだけだった・・・

これではいけないけれど、僕が彼女に健康的な生活を強制してもやはりだめでしょう。

健康的な生活は、本来、苦しいものではないのです。自然の食べ物をできる限り自然のまま食べる。少し汗をかくくらいの軽い運動をする。そうすれば、気持ちよく寝ることができ、次の日も気持ちよく生活できるようになる。

僕が率先して健康的な生活をすることにしました。そして、その生活ぶりを彼女に見せて、その気持ち良さを彼女に伝えようと思いました。

彼女が乳がんの告知を受けてから、僕は好きだったラーメンをほとんど食べなくなりました。野菜や果物を意識的に食べるようにしました。

僕は散歩をすることが以前から好きだったのですが、積極的に彼女を散歩にさそうことにしました。

 

その結果・・・

僕がどんどん健康になって行きました。

あれ?

 

僕は標準体重よりは太っていたのですが、彼女が乳がんの告知を受けて、僕自身が積極的に健康的な生活をした結果、僕はほぼ標準体重になりました。

味の濃い食べ物が好きでしたが、今は薄味の料理で素材の味を楽しむのが好きになりました。外食は塩からく感じるようになってきました。

甘いお菓子やジュースなど、以前は大好きでしたが、今は果物のような自然な甘さの方が好きです。

僕は本当に健康的な生活になりました。

これも彼女のおかげです。感謝しなければ。

ありゃ?

 

い、いや、彼女も乳がんの告知から、多分本人なりに自覚してくれて、本人なりに頑張って健康的な生活を送ってくれています。

多分、僕の見ていないところで、乾物の一気食いなどはしていないことでしょう・・・多分。

 

 

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このブログで、乳がんになった女性とその彼氏の心情について、僕なりの考えを書いてきました。

前回までは、ネット上で見つけられる乳がんになった彼氏彼女の書き込みについて、僕なりの見方で分析してきたつもりでした。

そして、それがある程度まとまったら、その後に僕自身と僕の彼女の場合の話をつなげようと思っていました。

ですが・・

途中で僕が一時的にですが彼女と別れたいと思える気持ちになってしまい、いろいろ書き進める方向が変わってしまいました・・・

 

もともと、このブログは単に彼女の乳がんの治療記録を綴っていくだけの予定でした。

しかし、「彼氏が書く乳がんブログ」というタイトルにしたことで、少し予定が変わりました。

「彼氏」「乳がん」で検索してみて、このブログが検索エンジンでヒットするかな?と、検索してみたところ、そのワードでヒットする他の書き込みにショックを受けました。

男性と付き合っている女性が乳がんの診断を受けると、その男性に別れを突き付けられる心配をするらしい・・・と。

そして、実際に別れを告げられた女性もいるらしい、と。

ちょっと僕には理解できないことでした。

「理解できない!」と僕が書き進めている途中で、いきなり「別れたい!」と僕が思うことに・・・

そして、それをブログで書くことに・・・

僕の場合を簡単にまとめると、

自分の健康よりも(僕にとっては)些細な事を優先する彼女の気持ちに耐えられなくなり、「自分で健康になろうとしていない人などサポートできない!」という気持ち

になって、別れたくなりました。

今考えると、彼女をサポートするしない、と、別れるかどうかは話が別ですよね。

それに「僕にとっては些細な事」という発想も、ただ自分の気持ちを一方的に押し付けている、よろしくない考え方です。

要するに「乳がん」に対して、彼女自身よりも僕の方がビビッてしまっていたんだということなんだと思います。

 

彼女はもともと豪気な性格なのです。なので乳がんに対する恐れが、一般的な女性よりもかなり小さいと思います。

もしそういう性格でなかったとしても、自分の乳がんに対して正面から恐れを抱けずに、少し現実逃避した心境で、治療に専念できない女性だって多いはずです。

彼女にもこういう心理的な影響がわずかにでもあったのかもしれません。

どちらの作用が大きかったのかは分かりませんが、僕から見ると、彼女の乳がんに対する恐れと治療の決意がまったく足りないように感じました。

だからと言って、いたずらに乳がんに対する不安を煽るような事を言っていいわけがありません。

どうもにできなくなって、僕は「別れるしかない」という思いにいたってしまいました。

 

ですが、これは間違っていたと、今は言い切れます。

僕が乳がんに対してビビッていたわけで、僕の心の問題だったわけです。僕が我慢しなければならないことでした。

僕が我慢しきれなくなったから「別れる」という発想になってしまったんです。

 

これは、「彼氏」「乳がん」の検索でヒットした「乳がんの診断を受けて彼氏に別れを告げられる」という最悪なシナリオでも同じことが言えると思います。

乳がんの診断を受けた女性が、(僕の考えではありえない)女性的な魅力が落ちることを心配して、彼氏に別れを告げられる可能性に耐えられなくなってしまったのではないでしょうか。

要するに彼女側が不安に耐えられなくなったのだと思います。

もちろん、その彼女の彼氏も、僕と同じような経路の心配や、他のいろいろな心配に耐えられなくなった可能性もあります。

男女が付き合っていくのは、結構エネルギーがいります。

お互いに心配事がたくさんあった場合、付き合い続けられなくなってもおかしくないです。

女性が乳がんの診断を受ければ、本人の心配するこころは僕には想像できないくらいのもののはずですし、その彼氏の心配もまた、想像できないレベルのはずです。

お互いの心に余裕がなくなって、別れるという最悪の結果になってしまうのです。

どちらから別れを言い出すかは、あまり関係ないと思います。より余裕がなくなった方が「別れよう」と言うだけです。

言われた方にまだ余裕があれば、別れを受け入れないだけです。余裕がなければ「仕方ない、別れよう」となるだけです。

結果として、ひどく当たり前のことを僕は言っていると思います。

男女が別れる理由は、お互いの心に余裕がなくなったからだ、と。

ですが、これは乳がんの診断を受けた彼女とその彼氏にも言えることです。

そして、一つずつ問題を解決していければ、余裕は取り戻せると思います。

特に、彼女側の「女性的な魅力が落ちて彼に捨てられる可能性がある」という誤解と、彼氏側の「彼女は全力で治療に専念するのが当然だ」という誤解を解くべきだと思います。

異性に対する見方が男性と女性で違うということからくる誤解と、患う辛さを理解できていない発想です。

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