彼氏が書く乳がんブログ

手術4

前回のブログを書いていて、改めて彼女に手術の感想を聞いてみることにしました。

僕の感じた手術の感想と彼女の感想で同じだったところは、乳がんの手術は全体としては問題なく終わった、ということです。

彼女は乳がん以外にもいくつかの手術を経験しています。全身麻酔も何度も経験しています。

それぞれの病気やケガの程度にもよりますが、彼女が今まで経験してきた手術に比べて、手術前の準備や手術後の痛みや処置の手間など、楽だったと言っていました。

乳がんの手術は手術をした次の日には自分で歩けるのが一般的なようです。なので、乳がんは手術自体は比較的安全で健康面で大きな問題がないということは間違っていないようです。

ですが、はやり、女性にとって乳房にメスを入れるということは精神的につらいことです。彼女も手術の安全性自体はまったく疑っていなかったようですが、部分切除した後の乳房の形は非常に気になっていたようです。

当たり前ですね。例え乳房ではなくても、体のどこであったとしても、手術で形が変わるのならば、男女問わずそれが一番気になるところのはずです。

これに関して、彼女自身は納得できたようです。ですが、僕にはその気持ちを推し量ることはできません。もしかしたら無理をして自分を納得させているのかもしれません。

この他にも不安だった点は細かくいくつかあったと言っていました。しかし、それらはどれも大きな不安ではなかったようです。

手術の説明を非常に細かくされて、何枚もの同意書にサインをさせられたことが少し嫌だったと言っていましたが、これは今の病院の事情を考えれば仕方のないことです。

僕も手術の説明を受けた時に一緒に聞いていましたが、「こんなに患者に全ての了解を取らないと、患者に訴えられる可能性があるんだろうなあ・・」と思いました。

彼女が手術してもらった病院は、乳がんの治療の最先端を行く病院の一つです。最先端なのですから、当然他の病院ではやっていない基準のことをするわけで、それで悪い結果が出てしまったならば、裁判を起こされた時に分が悪いのかもしれません。

まあ、病院を信じて、同意書のサインくらいはいくらでも付き合ってあげましょう。

それと、手術の直前に家族と別れて手術室に向かっていき、手術台にのぼった時はとても不安だったと言っていました。全身麻酔の手術だからこそ、麻酔をするまでの時間が逆に緊張してしまうのかもしれません。緊張のために血圧が上がってしまって、しばらく間を置いたらしいです。

ですが、こちらの病院のスタッフさん達はみなさん親身で親切だったらしく、すぐに安心できたらしいです。麻酔担当の医師が手をさすってくれたらしいです。

また、5週間後に分かる病理検査の結果は、彼女も非常に心配しているとのことです。これは僕も心配ですが、今からいろいろ考えても仕方ありません。

場合によっては抗がん剤治療を省略できる場合があるので、それは期待しますが、期待しすぎずに待つことにします。

そして、彼女が今回の手術で嬉しかった点がありました。入院した部屋が4人部屋だったのですが、同室の人たちが全員彼女と同じくらいの乳がんだったらしく、励ましあったり、情報を交換できたりしたそうです。

それがとても励みになったそうです。

病状や手術の程度が同じだったとしても、それに対する感じ方は人それぞれです。回復の速さや痛みの程度もそれぞれのはずです。

それらを共有できたことは、彼女にとって一番大きかったようです。これはがん専門の大病院だったからなのかもしれません。

乳がんの状態の近い人たちと多く接することができたようです。

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